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ハーメルン

あのボーボボの小説化という偉業をオリジナルストーリーで成し遂げた傑作短編「ボボボーボ・ボーボボ 奥義:875 逆襲の詩人! 過去と領域、時々ビィ?」

ボーボボ達は渋谷を訪れていた。駅前の本屋で呪われし箱の封印を解こうとしたが、元電脳6闘騎士総長 詩人が現れ、文字の世界に引きずり込まれてしまう。SDGsを謳うも再翻訳されて窮地に陥るボーボボ達。地の文に翻弄されつつもグッドルッキングガイ先生に助言をもらうことで反撃の糸口を掴み、ビュティのプリンを食べた犯人を暴くことに成功する。5W1Hにより首領パッチと天の助は血みどろの死闘を演じ、遂にボーボボと詩人はエイプリルフール3周年目を迎えるのであった。

エイプリルフール 4日目――というネタはさておきボーボボ原作1話完結15000文字作品。
あの原作漫画ボーボボの雰囲気を小説で見事過ぎる程に再現した上で、
雰囲気再現に留まらない作者の各方面の高いスキルが短編の中に詰め込まれた、
連載当時とは生活が変わってもあの時の笑いが提供される新年度最初に紹介したい傑作です。
完全にボボボーボ・ボーボボの原作既読者向けの作品になりますがこれは偉業。

最初にいつもの様に本作のあらすじから書いていきたい所ですが、
本作のあらすじを書くということはボーボボ原作のあらすじを書く難易度となり
これで417作品目の紹介になりますが力量不足で到底あらすじを書けそうにありません。
そんな私でも一つだけ伝えられるのはそれは上の小説リンク直下で引用している、
一目意味不明な作者あらすじは謎の怪文書ではなく本作の内容を完全に表していたということ。
小説ならではの文字の世界に引きずり込まれてしまったボーボボ達による、
この224文字の作者あらすじだけでも十二分に分かるハジケっぷりが展開されていきます。

本作はゴシック真拳の使い手詩人が縦横無尽に地の文を利用し尽くしていくその様子から
ボーボボの世界をこうやって小説で表現するのかと序盤に感嘆するのも束の間、
これでウォーミングアップは終わりと言わんばかりにボーボボ達が逆襲に転じていく中盤から
ハーメルンの多彩な機能を駆使し更に加速度を増してハジケていくのが圧倒的な魅力です。
ただの捕捉情報ではない自作フォント機能を生かし切った絵文字表現を始め、
最後はやりたい放題だった本作を締めくくるに相応しい挿絵の大ゴマでオチがついて
文章のみではない数多くの支援絵も投稿される柴猫侍さんだからこその作品となっています。

原作同様先がどうなるのか全く分からないバトル描写に数多くのオリジナルネタが仕込まれて、
全くダレず飽きないままにノンストップで終盤まで突き進むので是非一読してみて下さい。
そして感想欄もハジケリスト達が終結しているのでお勧めです。
また集英社のキャンペーンでボーボボ原作も現在Kindle50%ポイント還元実施中です。

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