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ハーメルン

偽物が完璧極まる聖女を演じきってハッピーエンドへ挑んだその結末は「理想の聖女? 残念、偽聖女でした!(旧題:偽聖女クソオブザイヤー)」

理想の聖女? 残念、偽聖女でした!(旧題:偽聖女クソオブザイヤー) – ハーメルン
 クソのように性根の腐った男が、ゲームのクソみたいな悪役である偽聖女にTS憑依転生してしまった。憑依先がクソで憑依した魂もクソ。クソとクソが合体事故を起こして偽聖女クソオブザイヤー!…

クソのように性根の腐った男が、ゲームのクソみたいな悪役である偽聖女にTS憑依転生してしまった。
憑依先がクソで憑依した魂もクソ。
クソとクソが合体事故を起こして偽聖女クソオブザイヤー!

ハーメルンで完結しているオリジナル長編作品では先ず挙げたい全114話62万字書籍化作品。
ゲーム世界の悪役偽聖女に現実世界からTS憑依転生していた主人公が、
死ぬ運命な本来の聖女とゲーム主人公とが結ばれるハッピーエンドへ到達する為に
俗物すぎる内心を完璧に制御して理想の聖女としての演技を貫き通していく。

そんな主人公が原作キャラクター達を見事に勘違いさせつつゲームの攻略を推し進めて、
現実世界すらも変革するSF要素をも加えてハイレベルな勘違いと曇らせも楽しめる傑作です。

書籍版も大人気のまま完結し優秀なSF作品を選ぶ第54回星雲賞の参考候補作に選ばれたりと、
Web発で過去作無しSNS運用一切無しの環境下でのし上がり良い意味で衝撃を残しました。

皆さん連載当時からの既読だと思いますが完結してから早4年が経ちましたので紹介です。

気付いたらやり込んでいたギャルゲーの悪役偽聖女キャラクターに憑依していた主人公。
突然の偽聖女の身に困惑しつつもこのままでは亡くなってしまうメインヒロインの聖女が
原作主人公と結ばれる存在しないハッピーエンドを何としてでも見る為に、
万全の状態で聖女の座をヒロインに明け渡す為に聖女としての活動に邁進していた。
そして過酷な鍛錬を積みながら理想の聖女であるべく演技を続けていると、
魔物が蔓延り人々が殺される地獄のようだった世界を平和な世界に一変させることに成功し
歴代最高の理想の聖女世界中に讃えられる圧倒的な存在となり原作が開始。

しかし原作が始まってみると原作主人公君は余りにも偉大になってしまった偽聖女主人公の
隣に立てるだけの実力を得る為に孤独に自主練に励む毎日を過ごしていて、
このままではメインヒロインの聖女と到底結ばれそうにない。
単独でラスボスを倒すだけの実力は持っているものの全く思うようにいかない主人公ですが、
中盤の学園長との決戦から聖女に待ち受ける絶望的な設定が開示され、
ここから加速していく曇らせ展開と対比するように盛り上がる展開が始まっていきます。

本作は1人で何でも出来る実力を持ち外面も完璧に演技している主人公の俗物極まる内心と
理想の聖女として接する原作キャラクター達による視点の違いが特徴的で、
特にキャラクターの魅力が一段と増す中盤からのすれ違いっぷりが魅力です。

一般的な主人公最強ものだと序盤で思われた方も是非30話まで読んでみてほしく、
世界観やキャラクターの背景が深掘りされて右肩上がりに面白くなっていきます。
勘違いの描写が楽しめるその中盤から更に終盤は曇らせ展開も存分に味わえる等、
ストーリーラインは王道的に進む中でコメディもシリアスも詰め込まれ完成度が高い。

それが強調されるのがゼロ魔2次の幸福な結末を求めてが思い出される、
ゲームの中の話だと思っていたら実は夢を通じて現実世界と深く交わっていたSF展開でした。
主人公の原作改変を通して2つの世界が相互に影響し合う設定によって世界観が奥深くなり、
Web小説らしい勘違いや曇らせ等の要素で楽しめる展開に、
このWeb小説とは思えない他にないSF設定も加えられて人気が爆発したのも納得です。

そんな本編の他にもハーメルンでは素晴らしい支援絵の数々も見れて、
そして書籍版最終4巻では本編とは更に異なる世界線の新規エピソードもありと、
連載当時に一回読み書籍版で読み返しての今回の3週目も存分に楽しめた傑作でした。

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コメント

  1. ナノル より:

    偽聖女クソオブザイヤーは名作。
    二次創作のオリ主にありがちな「推しのためなら命投げ捨ててもいい」っていう主人公を逆手に取って
    そこから主人公の掘り下げにつなげていく手法が上手いんですよね……。
    聖女の皮を被った俗物の皮を被った聖女を超えた偽聖女。エルリーゼ様はほんといいキャラしてる。

    サブキャラたちも、味方も敵もきちんと信念があって、裏切りキャラですら本人が持ってる情報で行動すれば「まあそうなるわな」って納得いく行動になってるのも良い。

    • 夜市よい より:

      ナノルさんコメントありがとうございます!
      王様も確かにそうするよなとなるサブキャラの丁寧な描写の中でも
      特にサプリ・メントの名前の単純さに反する強烈なキャラが印象的です。

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