早3年が経過しこれ以上記憶が風化する前に
「これが私のポケモンマスター様」(以下ポケマスと表記)の記憶を語ることにする。
3年が経過してもふと語りたくなるほどにポケマスという作品は素晴らしいものでした。
関連サイト
新規の方がこれから読まれる場合、
以下コメントの理由から続編の「これが俺のポケモンマスター様」から読むのをお勧めです!
経緯
作者である「神 ◆hmzYwi.1d2」(以下:神)を初めて見たのは
支流うず氏の個人掲示板でのことだったと思う。(最早15年以上前)
その後も様々なやる夫スレを読みふけっていたので「やる夫板II」で投下されていた、
「これが私のポケモンマスター様」と出会ったのは2010年頃。
そして毎日更新もあり更新が停止する2019年まで私の生活の一部になってました。
午後8時のオールハイルパンツァー!は今思い返しても懐かしい…
作品の魅力
「神 ◆hmzYwi.1d2」の出世作となった本作ですが、
その惹きつけられる魅力は第一作「これが私のポケモンマスター様」から発揮されていた。
特に以下3点が魅力的で続編の「これが俺のポケモンマスター様」では
その長所が発展しさらに素晴らしいものになっている。
- 後に様々な作者に引き継がれるバトルシステムを彼一個人で作り上げた
- (読者参加型の)安価スレにも関わらずストーリー描写の密度が非常に濃いので熱くなれる
- 上記の設定の濃さにも関わらず投下速度が非常に速い
それぞれについて以下に紹介したい。
バトルシステム
以下は作中のポケモンの能力の一例ですが、
神は通常のポケモンで使われる特性・わざ等の他に「ポテンシャル」という区分を作成した。
この「ポテンシャル」が彼の作り上げたバトルシステムの根幹で、
このシステムがあるため各キャラクター毎の個性がより詳細になり、
大場面でポテンシャルの発動による盛り上がりを表現していく。
下記の記載量を見ると分かるように初見の場合複雑極まりないものになるが、
神はこれを読者にも分かりやすく情報量を制御しながら自分のシステムを展開し制御しきっていた。
![](https://yoichi-yoi.com/wp-content/uploads/2022/07/image.png)
ストーリー描写
安価スレというものはシステム上描写が薄くなる宿命を背負っている。
それはスレッドの参加者が気ままに展開を作っていくために作者の予想がつかないためで、
そんな安価スレで神以上に描写が練りこまれている作者を今現在でも知らない。
神自身がAAを作成しAA職人様とも協力していたからでもあると思うが、それ以上に
「コメディになるところはコメディに」
「熱くなるところは熱い描写を」
「シリアスな描写は重くなる表現を」
といった表現が特に第二部(これが俺のポケモンマスター様)において完成されていた。
第一部(これが私のポケモンマスター様)序盤の主目的が
パンツァーだった頃を今から読み返すと初々しさがまだ残っていますが、
逆にここから完成形のこれが俺のポケモンマスター様に繋がると思うと成長性に驚くばかり。
投下速度
神は一日100レス、読者の合いの手を含めると1000レス投下を安価スレの基準としていた。
この速度は一日で普通のスレッドが埋められる速度といえばその出鱈目さが伝わるだろうか。
この速度で上述の濃密なストーリー描写と複雑なバトルが日々投下されていたのは
今思い返しても”神”がかっている。
wikiの戦闘メモ帳を熟読しながら安価の一行動一行動に悩みバトルを繰り広げていった
現行当時のあの熱さが中々まとめで”読み物”として読むと伝わってこないのが残念ですが、
安価でミスれば演出抜きに負け、これまでの作者と読者で作り上げてきたものが全て終わる。
なぁなぁでは決して済ませないまとめでは味わえないあの緊張感が素晴らしい作品でした。
![](https://yoichi-yoi.com/wp-content/uploads/2023/07/image.png)
そしてきっちり訓練されていく読者達とは本当に一体感があり、
自分も安価には参加していたので皆さんあの時はありがとうございました。
8035 名前:神 ◆hmzYwi.1d2 [] 投稿日:2014/09/12(金) 01:09:05.28 ID:U+XlryKk0
三期読者「ヤバイヤバイ! これヤバイ! マジヤバイ! ほんっとヤバイ!(焦燥)」
四期読者「ヤバイヤバイ、これは頭おかしい。 それはさておきこのターンどうする?(冷静)」8043 名前:神 ◆hmzYwi.1d2 [] 投稿日:2014/09/12(金) 01:12:18.29 ID:U+XlryKk0
三期読者「こいつポテンシャル発動しすぎwwwwwwwwwwwww」
四期読者「超級エースは確率ポテ1回は確実、調子良ければ2回、イベント絡むと3回以上は余裕であるからな」
削除騒動について
2019年に神とA氏の間でトラブルがあり作品が削除される事態になった。
詳細は以下のリンクに記載がある
![](https://d2l930y2yx77uc.cloudfront.net/production/social_images/4c3f48fe9ff10bdd889845981acb06c38f6ff92b.png)
しかし、神は決して記載されているような”気性難”ではない。
荒れやすいバトル形式の安価スレを運営する上では、
作者が絶対という神の運営方法は一つの道であると思う。
そうしなければ多数の読者とのパワーバランスが崩れてしまうし、
「5年間以上に及ぶ」投下で問題があったのは記載の2例しか記憶にない。
冷静に公正な運営をしていたと今でも思う。
トラブル時においては、これまで神があのように不安定になることはこれまでなく、
神の数年間溜まりに溜まったものがあのタイミングで噴出したと感じている。
下記神の発言を借りるが、年に数回爆発している側が、数年に一度爆発した側の作者本人に対して
何も調整なく過去ログ毎全て削除という顛末については削除を行ったA氏に対して
一読者の身としては失望という以外の感想を未だ持たない。
「お前が年に数回爆発すんのを、ファンは「またか~w」で済ませる
俺が数年に一度爆発したら「出てけ」だとよ。 それがお前の意見なんだな? ファンの口から、職人から、無口で代弁させてんだな?」
終わりに
全て読み返すのは月単位の時間がかかるが、象徴的な場面は沢山あるので何回も読み返したい。
ポケマスの名場面を以下ツリーで振り返りました。ポケマス読者は是非。(2023/7/17)
「場に出し決めろ! 離れて華麗に“バケツリレー”」のフレーズや、
天竜の「オウム返しドラガ読み荷電粒子砲」は素晴らしいし、
あまりの衝撃だった削除騒動時の3年前の自分の以下レスをまだ覚えている。
![](https://yoichi-yoi.com/wp-content/uploads/2022/07/スクリーンショット-2022-07-18-032922.png)
板消去から3年間神を待ったが忽然と消えてしまった。
とても悲しくそして未だ憎まれっ子は世に憚っているが、いつかの神の復帰を心待ちにしています。
コメント
実際ほんとこの騒動からA氏見限ったわ。
noteもそうだけど信者ファンネルでカルト化してるきがする。
先ずA氏の匿名で記載頂けたことに感謝です。
スタンスはかなり同じですが、
個人板の仲間内で楽しまれていて内部は分かりませんが、
外部に問題を持ち出されていない認識なのでカルト化の単語だけは否定的です。
作品は特有の個性が出ていて面白かった分
作者と作品は別として考えるべきだという思想は持っていたかったんですが
中々難しいものですね。
回答有り難うございます。
確かにカルト化というのは言いすぎでした。
Twitter等で当時某作者とかと色々暴言を言っていたのを思い出して強く書きすぎてしまいました。申し訳ありません。
当時は本当に面白く読んでいただけにどうしてこうなったかなぁ……
とりあえず「これが私のポケモンマスター様」は単体で完結してて
「これが俺のポケモンマスター様」はゴタゴタで未完のままエターってことでいいんですかね?
未完作品が嫌なら前者だけ読めばいい、と。
興味を持っていただけてありがとうございます!
基本的には正しくその通りですが、
以下理由から新規の方は「これが俺のポケモンマスター様」(俺マス)から読まれるのが良いと思ってます
①「これが俺のポケモンマスター様」の方が続編なので描写等完成度が非常に高い
②続編だが、特に前作のストーリー等知識は必要ない親切設計
③俺マスも第7章まで完結しており超大作になっている
俺マス読了し、
神の作品をもっと読みたい!となったら(またはエター作品は絶対に読みたくない)
完結している前作「これが私のポケモンマスター」に入るのが個人的なおすすめです
ご丁寧にありがとうございます。
せっかくおすすめしていただいたのですから、その順番で読んでいきたいと思います。
偶然この記事を拝見しましたが、未だにこの作品を語ってくれる人がいるというのは嬉しいです
けれどやはり、幾らでもやりようはあったにも関わらず声の一つも上げた様子がないというのが神の出された答えなのでしょうね…
それにしても、次回作のキル夫主人公の体験版のようなものはリアタイで読んでいたのですがアーカイブが手元になく読み返せないのでとても残念です
自分も全く同じ気持ちで三年が経過しこのまま何も残せずポケマスが消え去ってしまうのが惜しく本サイトを作った経緯だったので、
同じ読者の方からもそのようなコメントを頂けるのが一番嬉しいコメントです😭
キル夫主人公の外伝はこちらではないでしょうか(これが私のキリングマスター様)
https://yanchor.blog.fc2.com/blog-entry-1526.html
それとは別で、一発ネタの方?でやってたと思うんですよね
俺マス次回作のキル子の弟のキル夫がワカバタウンの街トレ目指す話で、ダージリンとかが出てきてたはず…今となっては記憶もかなり曖昧ですが、全資質Cだとかで色々構想も聞けてただけに惜しいなぁと
まあキリングマスターも面白いのですけどね!
wikiは現存してますし、ある日突然ひょっこりと帰ってこないかなぁと夢想し続けてこれで3年余りかぁ…
完全にキル夫は記憶から抜け落ちたままですが
俺マス数年後で確かあまり才能が無い奴でみたいなコンセプトで全資質Cは覚えがありますね‥
3年経った今でも残してくれているwikiとまとめさんには感謝してもしたりないです
滅茶苦茶今更なのですが、この記事を拝見し、当時を振り返りながら俺マスを読み直しました。(当初は私も安価に参加していました。)
久しぶりにみて「いい作品だったな」と思うと同時にこの作品が完結していないことに哀愁を感じています。
コメントありがとうございます!
あれから数年が経ちポケマスの検索結果を見た時の衝動でサイトを立ち上げて熱量そのままに投稿し、
ブログがエタらない限りポケマスの火は消えないと勝手に思いながら頑張って更新し続けている面もあったので、
同じ読者にそう言って頂けただけで立ち上げた意味があったなと上のコメントでも同じようなことを書いていますが毎回嬉しいです。
もうあの空間が戻ってこないのが本当に哀愁ですね。
まあ色々思う所はあるけど神の暴れ方は意見の正しい間違いは別として「悪手」だったのは間違いない。
言うなれば敵陣にアパート立ててるのに向こうの家の前で暴れ出してるようなもんだもん。
正当性はさておき処遇なんかはあっちの胸先三寸なんだから無謀としか言えない。
神の様子がおかしかったのもあるけどポケマス読者ですら必死に静止してるぐらいだった。
板引っ越しした方が良かったというのは結果論かもしれないけど、でも敵陣で暴れるぐらいなら引っ越ししか無かったと思うんだよなぁ。というかそこまで憎み合ってるならとっとと縁切るのが最善なのは確かだし。
あと神は気性難という程ではないが、やや気難しい人ではあったと思うよ。(だから溜め込んじゃったんだろうけど)
noteにもあるけど謎解き失敗やる夫失踪時の対応とか、ちょいちょい怪しい所はあった。
(そしてたまに言い過ぎた的なノリでちょっとおちゃらけて流そうとする事もあった)
ちなみにもうログがないので確認出来ないことだけど、
雑談ではトラブルより割と前から不安定な様子ではあったらしいとのこと。
この場をあの騒動に関する私以外も含めたポケマス読者同士のバトル会場に発展させたくはない気持ちがありお役所回答になりますが、
その解釈にも一定の妥当性はあると考えております。
この記事見て、久々に読み返しました。懐かしかったです。
なかなかポケマス系のやる夫スレもなくて…ドルオタも更新ないし…
最近はこのすばのカズマ主人公の「この素晴らしいシンオウに祝福を」を読んでます
ありがとうございます!
ポケモン安価スレはリアルタイムでの戦闘安価が魅力なので今も受け継がれていて嬉しいと思いつつ、
このすばシンオウは始まった当初に読んだ序盤しか未だ読めていません。。
最近ふと思い出したので俺マスを最初から読み直しました。
当時は安価には参加しなかったROM専でしたが、俺マスの更新を毎日の楽しみにしていました。
俺マス愛が重いですが、俺マスの続きと続編のこれがあたしのポケモンマスター様HGSSを死ぬまで待ち続けています。
コメありです!
俺マスは読み返しても十分にあの時の熱を思い出させてくれました。
これは毎日楽しみにしていた読者共通だと思いますが、
新しいポケモン安価スレを見かける度に復活されたのではないかと確認する習慣が未だやめられていません。