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Arcadia

全てが虚飾だからこそ心を熱くさせてくれる英雄譚「仮面の理」

※読みやすいハーメルンのリンク

仮面の理 - ハーメルン
憧れた。 だからその存在の仮面を被った。 けれど仮面を被れば、その報いは必ず帰ってくる。 仮面の理。 その宿命の時まで、彼は破滅的な戦いを、それでも勝ち続けなけ…

憧れた。
だからその存在の仮面を被った。
けれど仮面を被れば、その報いは必ず帰ってくる。
仮面の理。
その宿命の時まで、彼は破滅的な戦いを、それでも勝ち続けなければならなかった。

最強オリ主が頑張りまくる話です。
鬱要素と、比較的抑えめですが狂気描写がありますので、苦手な方はご注意ください。
原作知識が無いと読むのはきついと思います。

アルパカ度数38%さんの全58話84万文字リリカルなのは長編完結作品。
自分の臆病な心を亡くなった親友の遺志で覆い隠した主人公が、
身も心もボロボロになりながら自分が信じる英雄像を世界に刻む為に原作に介入していきます。

実験体達が用済みになり次第廃棄処分されていく違法実験施設に生まれた少年が主人公。
同じ実験体で自分とは異なり黄金の意思を持つ英雄のような親友に導かれる形で、
施設からの脱走に成功しますが念願の外の世界に出ると同時に親友が銃撃で死亡してしまう。
まるで物語から出てきた理想の英雄のような彼を支えていくんだと夢見ていた主人公は
目の前で息絶えつつ後悔を呟いた彼にその遺志を継ぐことを宣言。

「このまま俺が死んでいったら、どうなる?
俺の、決して諦めないと言う生き方は、消えて行ってしまう。
この心の中の燃えあがる何かを絶やそうとしない生き方が、俺の命と一緒に消えていってしまう」
「それが、悔しいんだ」

「なら——、僕がそれを継いで見せる!」
「僕は、本当に心の底から、君の生き方を尊く思っていたんだ。
そんな風に生きたいと、心の底から思えたんだ。
だからお前の生き方は——、僕が継いでみせるっ!」

しかしあまりにも心が弱く臆病な素の自分ではとても親友のようにはなれそうもない。
そこで親友の名前を名乗って彼の仮面を被る演技を貫き通すことによって
自分が魅せられた彼の生き方をこの次元世界に証明することを墓の前で決意する。

ひとまずはミッドチルダ首都で賞金稼ぎとして生計を立てていく中で、
主人公が狙う魔導師連続殺人犯を追う管理局員クイント・ナカジマと
殺人犯が持つロストロギアの入手をプレシアから頼まれたリニスと出会うことに。
その事件を追う一章で管理局の闇を知り誰も救われない結末に終わったことで、
例え人の命さえ犠牲にしてでも親友の信念を貫くと決めた主人公による
リリなの無印からStSに至る英雄譚が始まっていきます。
しかし主人公は原作主人公達を前にしては自分が劣っているようにしか思えず、
原作主人公達からは人の弱さを知らない精神的超人と思われてすれ違いに苦しむ日々が続く。
それでも誰かにこの仮面が理解されたら親友の信念が無に帰してしまう為に、
どんな困難を前にしても仮面を被り続ける主人公による孤独な戦いを是非ご覧下さい。

本作は先ず無印A’s編の周りからの評価と主人公のギャップの描写が素晴らしい作品で、
親友のためにあらゆるものを切り捨て自分を心身ともに追い込んでいくものの
なまじ演技の才能は天才的なのでその苦しみを他人には全く気付かせない悲哀がたまりません。
そして勘違いする側の原作キャラクター達も魅力的に描かれていて
各章の閑話で描写された原作三人娘のそれぞれのデートシーンはとても可愛かった…
特に一番最後のはやて回は彼女の苦労人っぷりが滲み出ていて好きでした。

そして本作で決して外せないのが4章から6章に渡って自分の過去と対峙して
仮面を被る理由を失ってしまった中で訪れたこれまでで最熱最鬱な最終章StS編。
スカリエッティによって主人公の仮面の真実が明かされて崩壊してしまった信念と、
これまで決死で戦いつつ紡いできた絆によって変われた主人公による最終決戦が
最終章に相応しいこれ以上ない迫力で描かれていきます。
そんな主人公と共に読者も揺さぶられ続ける大作なので是非一読してみて下さい。

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コメント

  1. 匿名 より:

    理想郷に投稿されてたものをリアルタイムで追っていましたが、sts編ではリアルに悲鳴を上げた覚えがあります。
    歯を食いしばりながら光に焼かれていく主人公が好きになったのはこの作品が原因な気がする。

    • 夜市よい より:

      コメありです!
      STS編は読者にとっても本当に衝撃的でしたね。。
      折れても折れても折れても立ち上がるウォルター君に魅せられました

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