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ハーメルン

BETAに奪われた空を取り戻す、魂震わせる英雄譚「Muv-Luv Alternative ~take back the sky~」

Muv-Luv Alternative ~take back the sky~ - ハーメルン
―――オリジナルハイヴを攻略した白銀武は、因果導体から解き放たれて元の世界に還っていった。その中で望んだことがあった。 失った仲間達の事を誇りに思っている。共に…

―――オリジナルハイヴを攻略した白銀武は、因果導体から解き放たれて元の世界に還っていった。その中で望んだことがあった。
失った仲間達の事を誇りに思っている。共に命を賭して達成した結果を覆したいとは思わない。故にやり直しは望まなくて。だが、考えることは止められなかった。

自分の大切な人達が失われなかった世界を、生き残った未来を。

一つの物語が終わり、世界は縫合されていく。数々の想いが狭間に消えていく。
虚数空間にあった“数多の白銀武”の道程さえも、全ては祈りと共に一つになって還っていった。

その中に光があった。星々が消えていく時の記憶のように、世界の亀裂から飛び出した虹彩の欠片、それを受け取ったのは近しい平行世界に居る少年だった。

彼はBETA大戦が起こっている世界の、幼き頃の白銀武で。

途方も無い絶望に潰される悪夢を受け取った10歳の少年は、走りだした。

人類の最前線、この世の地獄とも呼ばれるインド亜大陸へ。

―――――時は、1993年。

BETAに支配された空を仰ぐ戦場の中で、新しい物語が産声を上げた。

全275話388万文字を誇るマブラヴ超大作にして全力でお勧めしたい完結作品。
理想郷時代から内政・チート・転生・クロス・逆行等ほぼほぼ読み尽くした
マブラヴ2次創作ですが本作の迸る熱さは群を抜いており、

既存推薦にて「マブラヴSSの頂点」との記載がありますが私も全くの同感です。

ただでさえ魅力的な原作キャラクター達はそのままに、
数多くのオリキャラの英雄達を加えてそれぞれの生き様を描き切った傑作となっています。

平行世界のBETAに敗北してきた全ての白銀武から想いを受け取って、
父親は死亡し大切な人達が殺されていく未来の悪夢を見続けた若干10歳の白銀武は、
その未来を防ぐため光菱重工からインドに派遣された父親を追ってインド亜大陸に渡る。

現地で受けた軍の適正検査では歴代一位の戦術機適正を叩き出し衛士候補生となって
末期戦によって半年しかない地獄の速成訓練の洗礼を受けることに。
そして遂に来たるBETAの大規模侵攻に後方の基地への輸送車を用意されるもこれを拒絶。
このままでは戦線を抜かれたBETAに父親と同期達は死んでしまうと、
出撃を自分から志願し地獄のユーラシアを最後まで戦い抜いた少年の旅がここから始まります。

「白銀武、出撃を志願します」

本作はコールサイン・クラッカー12となった白銀武による、
若干10歳で誕生した歴代最年少天才衛士の英雄譚が綴られていく。
第一章では絶望的な末期戦となったインド失陥の模様からBETAの強大さを、
そして第二章では一人前の衛士への成長と戦場伝説までになったクラッカー中隊を描き
舞台は日本へと移りますが当然ここからの日本にもBETA侵攻の地獄が待っている。
そんな戦場から戦場へ、それが終わり次第また次の戦場へと移っていく作品ですが、
どの戦場も魅せる描写が的確に描写されているので一向に飽きることがない。
これが本作の大きな魅力の一つです。

そして本作で素晴らしいのは本当に沢山登場するオリキャラの一人一人の描き方で、
クラッカー中隊の面々を始めとする魂を燃やし尽くすような生き様には惚れる。

ただ名前を忘れてしまうのが良く発生するので一言付きの主要人物紹介を記載しておきます。
(作中後半の登場人物紹介からネタバレ要素を除外し抜粋)

○白銀武             ”一番星” 説明不要な主人公
☆サーシャ・クズネツォワ     ”銀精”  とても可愛いソ連枠少女
☆ターラー・ホワイト       ”鉄拳”  教官にしてクラッカー中隊最古参女性衛士
☆ラーマ・クリシュナ       ”使役者” クラッカー中隊の隊長
☆リーサ・イアリ・シフ      ”舟歌”  突撃前衛の女性衛士
☆アルフレード・ヴァレンティーノ ”懐剣”  スラム出身の女好きのイタリア人。
アルシンハ・シェーカル      インド人。ターラーと同期の高級軍人。
—アンダマンキャンプ後
☆アーサー・カルヴァート     ”突撃砲兵”強襲前衛のイギリス人
☆フランツ・シャルヴェ      ”火弾”  強襲前衛のフランス人。貴族
☆紫藤樹             ”剣燐”  女性と見紛う美貌の日本人衛士
☆黄胤凰(ホアン・インファン)  CP将校 グエンと腐れ縁
☆マハディオ・バドル       プルティウィの面倒を見ている衛士
—その少し後
☆グエン・ヴァン・カーン     怖い外見とは裏腹に性格は至って温厚。
☆葉 玉玲(イェ・ユーリン)    ”錫姫” 英語が苦手な台湾人女性衛士
☆ガネーシャ・チディマール    整備班副班長
—三章から
★王紅葉             ベトナム義勇軍から加入した中国人

第四章で遂に本編に突入して原作キャラクター達は躍動し、
第五章のそれまでの全てが一つに繋がるタイトル章の展開には気づけば涙が出ています。
本作の序盤のシリアスから終盤どんどん盛り上がり描写される感動的な場面には
連載中には無かった「ここすき」機能はかかせません。
ここすきを見返すだけでも感慨がひとしおです。

“また一緒に戦えて嬉しいよ、我らが突撃前衛長ストームバンガード・ワン

そんな読了には一週間はかかるような超大作ですが、
更にまた最初から読み返したくなる魅力がある全力でお勧めしたい作品なので
是非じっくりと一読してみて下さい。
最初から最後まで熱い展開に揺さぶられ続けます。

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