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やる夫スレ

世知辛い要素マシマシな王道迷宮ファンタジー「偉大なる冒険者・水銀燈の華麗なる日常」

やる夫達のいる日常

書籍化もされた「やる夫はカードを引くようです 」川田両悟氏のオリジナル中編完結作品。
主人公水銀燈が夢見ていたダンジョンに冒険するための仲間を募りに、
酒場に繰り出しての大演説をかましていく掴みがばっちりなプロローグから物語が始まります。

早速戦士やる夫とシーフやらない夫の2人の仲間に入れさせてもらい、
いざダンジョンに入るも待っていたのは座りながら治癒と光源の魔法を唱え続ける暇な生活。
最初は夢見ていた冒険ではないことに憤っていた水銀燈も、
より深い階は大手の冒険者ギルドによる締め出しによって入れず、
偶に呪文を唱えるだけで得られる安定収入にすっかり溺れてしまう。
そんな堕落した生活も極低確率でドロップする超絶レアアイテムを手に入れたことから、
ダンジョンを作った魔術師の野望、そして締め出しを行っていた大手ギルドの目的に関わり、
「偉大なる冒険者・水銀燈」と称えられるようになるまでに運命が変わっていきます。

本作は冒険者の仲間の絆がとても良く表現されている作品で、
やる夫・やらない夫と一緒にこれ以上の底はない苦難も諦めずに前へ進んでいく姿が印象的。
そしてただ冒険をしていく話でもなく冒険者の宿を開店する目的のために奮闘していきますが
冒頭から伏線として引かれていた「食料品価格の上昇」「不動産価値の下落」等
経済問題の理由が明かされてから一気に奥が深くなってくる。
果たして水銀燈がどんな華麗なる日常を送る冒険譚となるのか是非読んでみて下さい。

(・・・”生きる”、ってことは・・・”冒険をする”、ってことなんだもの!)

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コメント

  1. 匿名 より:

    自分もそこそこ多くのやる夫スレ作品を読んできたが、掛け値なしに「一番良い!好き!」と言い切れてしまうかもしれない。面白かったです!!

    • 夜市よい より:

      コメントありがとうございます!
      珍しいリアル的冒険者路線の作品かと思っていたら
      予想出来ないまさかの方向に物語が進んで最後は大団円で締められる構成が見事でした。
      そしてやっぱり銀ちゃん可愛い!

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