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ハーメルン

アンチョビファンの聖典「アンチョビが画面から出てきた」

アンチョビが画面から出てきた - ハーメルン
ある朝、しがないSEである戸庭が目覚めると、自宅のリビングで眠るアンチョビを見つけた。 彼女は一体どこから現れたのか。 彼女は一体どういう存在なのか。 はたして…

ある朝、しがないSEである戸庭が目覚めると、自宅のリビングで眠るアンチョビを見つけた。
彼女は一体どこから現れたのか。
彼女は一体どういう存在なのか。
はたして、彼女を帰す術はあるのか。
考えねばならないことは数あれど、とにもかくにも社畜生活は続く。

社畜系アンチョビ返還奮闘記、よろしくお願いします。

全11話の中編完結作品。
朝起きると自宅にガルパンのアンチョビが眠っているのを発見した主人公。
すわコスプレイヤーの不法侵入かとお互いに困惑なファーストコンタクトを無事終えて、
アンチョビが元の世界に帰る方法を探していくことに。自分の仕事は正にデスマーチの佳境の中、
身よりもお金もない環境でも明るいアンチョビに支えられつつ一緒に奮闘していきます。

この作品は先ずアンチョビが現実に来訪したら?というコンセプトへの勝手な期待に対して、
100点満点の内容で応えてくれている作品でアンチョビの解像度が非常に高い。
アンチョビそのままの魅力が詰まっているので全アンチョビファンに布教したい。

それに対して主人公の魅力も負けておらず、
最初は蛇足では…?と思ってしまっていた社畜描写の中で踏ん張る主人公に人間性が垣間見え、
この主人公ならアンチョビを任せられると読者みんなに思わせてくれた。
そんな主人公は突如現れたアンチョビを元の世界に帰す方法を見つけ出すことが出来るのか。
その方法を探していく過程にも違和感がないので注目です。

2次創作キャラの現実来訪ものは結論が出ないままエターとなる作品が大多数を占めているので、
しっかり物語を完結させてくれた本作は読了感が非常に良く、
作者のガルパンへの愛も伝わる良い作品でした。

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