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Arcadia

スパロボ超戦力で本格的に取り組むBETAによって滅びを待つ地球の救い方「Muv-Luv Unlimited ~終焉の銀河から~」

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第6章で更新停止の原作マブラヴ80万字長編クロスオーバー作品。
オルタネイティヴ4が失敗し恒星間移民船団が地球から旅立ち滅びを待つのみとなった地球。
その地球にアムロ・レイや碇シンジを始めとするスパロボのαナンバーズが救援にきた!
地球人類を救わんと破滅的な戦局を次々に覆していく爽快な戦いっぷりと、
裏表がない彼らを信じられず真意を探ろうとする政治外交が本格的に描かれた大作です。

自分はスパロボ未読でしたが全く問題なく楽しめました。

本作の舞台はタイトルにもあるように「オルタネイティブ」ではなく1周目「アンリミテッド」。
第4計画が失敗し第5計画の恒星間移民船団がバーナード星系に旅立って、
規模が縮小した横浜基地でも香月夕呼は新たなオルタネイティヴ6の計画を進めていた。
それは白銀武を次元転移させた装置に社霞を加えることで、
彼女の持つESP能力でSOS信号を平行世界に向けて放つこと。

この信号を受け取った人がいたとしてもその人物が平行世界を移動出来る能力を持っていて、
更にBETAと戦ってくれるという可能性は極小でも香月夕呼は世界を救うべく足掻き続けていた。
そして奇跡が起きてラスボス戦を終えたばかりのαナンバーズにその声が届き、
異なる世界でも地球を救うべく彼らはマブラヴ世界の太陽系へ転移する。

場面は変わり佐渡島ハイヴへの間引き作戦も満足に行えず破滅を待つのみな日本帝国軍は、
成功は竹の花が咲く確率に等しい佐渡島ハイヴの攻略戦・通称竹の花作戦を決行。
それからやはりハイヴ突入部隊は全滅し絶望に打ちひしがれたその瞬間、
国連軍横浜基地の香月夕呼から通信が入り識別不明の飛行戦艦が佐渡島上空に到達してきた。

『自分はラー・カイラム艦長、ブライト・ノア大佐です。大まかな話は香月博士より聞いています。細かい話はまた後ほど。我々αナンバーズ先行分艦隊は、これより貴軍を援護します』

そして香月夕呼とαナンバーズの邂逅まで時は巻き戻り、
衝撃的なファーストインプレッションから彼らのこの世界を救う戦いが幕を開けていきます。

本作はただ単にαナンバーズの超戦力を以て戦場でBETAを蹴散らすだけではないのが特徴的。
ラスボス戦を終えた直後で当初の戦力は予備機を含めた数機しか使えず戦力は縛られていて、
そして救われる側も異世界から数百年先の人類が地球を救いにきたなんてことは
全く信じられない為に調整は難航するばかり。
全ての声を無視して地球上の全ハイヴの攻略を独自に行っても、
それはBETAがいなくなった土地を目的として人類同士の戦争が起こるだけ。
超戦力を持っていても難しいどうやってこの地球を救うのかに真面目に取り組んでいきます。

そして特筆すべき大きな魅力はαナンバーズのあまりの異次元さに直面した香月夕呼の反応で、
自分が彼らを呼んだ張本人だからこそ当事者として関わってしまったが最後、
それまで常識が一変される数々の体験を経験し悟ってしまった彼女がとてもお労しい。

「こっちは、ああ。あの大きい三機はエヴァンゲリオンと言うのね。あの赤い光の防御フィールドは、ATフィールド。ああ、あれは人の拒絶する心が具現化したものなのか。……へー。確かに、人の心には、それくらい強い力があるものねぇ、うんうん」

世界を救う為に犠牲となられた聖母のメンタルダメージを本作で是非お楽しみください。
本編は6章でエターとなりエピローグまで投稿されているMuv-Luv Extra’編は
アンリミテッド世界に転移した本隊とは別にエキストラ世界に転移した別動隊、
クォヴレー・ゴードンの奮闘が描写されこちらだけでも十分に面白い作品となっています。

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コメント

  1. ナノル より:

    懐かしい……本当に名作ですよね。
    マブラヴ知識ゼロの状態でこれを読んで、この絶望的な世界で戦う衛士たちに惹かれて原作にも手を出しましたよ。
    αナンバーズの活躍にスカッとしつつ、αナンバーズが好き勝手できるわけじゃないというバランス。
    戦術機がαナンバーズから提供される技術をいかに活かすかという試行錯誤。αナンバーズの届かぬところで命を散らして希望を繋げるモブ衛士たち。どれもこれも素晴らしかった。
    今からでも続き書いてくれないかなあ。

    • 夜市よい より:

      ナノルさんコメントありがとうございます!
      他の方にも反応いただきましたがマブラヴ側の知識無くても揺るぎない名作でしたか。
      クロスオーバー作品として両者のどちらかを下げることもなく両者どちらもの魅力を伝えるこの設定が本当に良く出来ていました。

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