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紅魔館の主として、畏怖の対象として恐れ敬われているこの私、レミリア・スカーレット。
――実は私、この館の誰よりも弱かったりする。
レミリア・スカーレットが何も力を持たない弱小妖怪だったら?がテーマの東方2次創作。
東方紅魔郷から始まり、妖々夢、萃夢想、永夜抄、花映塚をハッタリで駆け抜けていきます――
と書ければごく一般の勘違いものだが、仲間にはそのハッタリが既にバレていて…
カリスマ(笑)と化している中でのおぜう様の奮闘ぶりが非常にかわいらしい作品。
でも可愛いだけの何も力を持たない妖怪では過酷な幻想郷では生きていないことは自明で、
フランドールやパチュリー等仲間たちがそんなおぜう様を守るために策謀を回していく。
そんな策謀の渦中で、
小さなケーキ屋さんを開くのが夢という幻想郷の誰よりも人間らしい妖怪なおぜう様が、
その眩さで異変を通じて実力者達とどんどん友達になっていきます。
何も力がないのに何で友達に?と到底思えない程とてもレミリアが魅力的に描かれている。
最初はストーリーがほのぼのとしていますが、
裏では以下のような作品の根幹が明かされていって物語の終盤へ入ります。
・レミリアがその力を失ってしまった理由
・力のないレミリアを紅魔館当主に担ぎ上げるフランドールの計画の全貌
そんな舞台裏が明かされる中、
おぜう様の為にどんな悪事も良しとする策謀家たちが描いた幻想郷を舞台にした策謀の結末は。
日々頑張ってハッタリをかましていく涙目が非常に似合うおぜう様と
付き従う仲間たちの悲壮な覚悟が対照的で素晴らしい作品です。
「――お姉様、大好きっ!!」
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