なろう小説

作者よ、そこまで追い込むか…!からの爽快逆転劇「俺にはこの暗がりが心地よかった」

俺にはこの暗がりが心地よかった【書籍版第3巻6月発売!】
R15 残酷な描写あり 異世界転移 ハッピーエンド やがて主人公最強 ダンジョン 迷宮探索 掲示板 熟練度 精霊術 ライブ中継 リアリティーショー 生配信

「私が選んだ1000人に異世界へ行ってもらう」
全世界のディスプレイに現れた神の言葉によりその騒乱は始まった。
幼馴染みが転移に選ばれてしまった黒瀬ヒカルは、彼女が転移する当日、彼女と共に殺害されてしまう。しかし、なぜかヒカルは死なず、権利がなかったはずの『行動のすべてを地球でライブ中継される異世界転移』に選ばれてしまうのだった。
何の準備もなく魔境へと転移させられた彼は、何度も死の危機に直面しながらもギフト闇の精霊術によりどうにか生き残り続けていた。
「死ねない。地球でみんなが応援してくれているはずだから――」
これは、視聴者達の視線に翻弄されながらもやがて前を向き歩き出す、精霊に愛された少年の物語。

GAノベルより書籍3巻まで発売中、コミカライズ済み全229話のオリジナル長編完結作品。

突然異世界に転移させられてあがき続ける主人公の黒瀬ヒカル。
全世界から悪意を叩き付けられてここまでするか!となるほどに主人公が追い詰められていくが
どん底の中でも失われない主人公の優しさが縁を繋ぎ逆境から這い上がっていきます。

作者がアニメ化目標と公言しているだけあり、
舞台設定が途轍もなく斬新で思いもよらない方向から感情が揺さぶられて、
続きが気になるのでシリアスな展開なのにストレスなくどんどん読み進められる。

シリアスな緊張感のある展開が続いていくのが特徴の本作だが、
所々に挟まれる5ch掲示板のネタが上手く落ち着かせてくれる構図も良く考えられている。
そして何よりも”見せ場”をちゃんと盛り上げてくれるので、
シリアスな描写で貯めこんだ読者の鬱憤も爽快に晴らしてくれる。
特に完結目前の226話目に遂に届いたメッセージはとても良かった…

上述のストーリーとテンポの良さに加え主人公側のキャラクターも魅力的に描かれていて、
このような作品が書籍化されるんだなという見本のような物語となっている。

本当に設定や世界観・プロットが良く考えられている作品なので、
なろうのテンプレ展開と思ってのブラウザバックだけは損であることは明言しておきたい。

是非序章で折れず、33話「リフレイア、そして闇を祓って」まで読み進めてみてほしい。
その時には我々の鬱憤も祓ってくれると思える筈。

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