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なろう小説

作者よ、そこまで追い込むか…!からの爽快逆転劇「俺にはこの暗がりが心地よかった」

俺にはこの暗がりが心地よかった
R15 残酷な描写あり 異世界転移 ハッピーエンド やがて主人公最強 ダンジョン 迷宮探索 掲示板 熟練度 精霊術 ライブ中継 リアリティーショー 生配信

「私が選んだ1000人に異世界へ行ってもらう」
全世界のディスプレイに現れた神の言葉によりその騒乱は始まった。
幼馴染みが転移に選ばれてしまった黒瀬ヒカルは、彼女が転移する当日、彼女と共に殺害されてしまう。しかし、なぜかヒカルは死なず、権利がなかったはずの『行動のすべてを地球でライブ中継される異世界転移』に選ばれてしまうのだった。
何の準備もなく魔境へと転移させられた彼は、何度も死の危機に直面しながらもギフト闇の精霊術によりどうにか生き残り続けていた。
「死ねない。地球でみんなが応援してくれているはずだから――」
これは、視聴者達の視線に翻弄されながらもやがて前を向き歩き出す、精霊に愛された少年の物語。

GAノベルより書籍4巻まで発売中、コミカライズ済み全229話のオリジナル長編完結作品。
全世界から悪意を叩き付けられてここまでするか!となるほどに主人公が追い詰められますが
どん底の中でも失われない主人公の優しさが縁を繋ぎ逆境から這い上がっていきます。
シリアス展開を非常に上手く生かしている作品で、主人公感情移入し積もりに積もったものが
各章非常に盛り上がる見せ場で全て綺麗で晴らされるカタルシスが何度も味わえる大作です。

作者がアニメ化目標と公言しているだけあって、
舞台設定が途轍もなく斬新で思いもよらない方向から感情が揺さぶられ続けて、
続きが気になるのでシリアスな展開なのにストレスなくどんどん読み進められます。

そんなシリアスな緊張感のある展開が続いていくのが特徴の本作ですが、
所々に挟まれる5ch掲示板のネタが上手く落ち着かせてくれる構成が良い。
そして何よりも”見せ場”をちゃんと盛り上げてくれるので、
シリアスな描写で貯めこんだ読者の鬱憤も爽快に晴らしてくれる。
特に完結目前の226話目に遂に届いたメッセージはとても良かった…

上述のストーリーとテンポの良さに加え主人公側のキャラクターも魅力的に描かれていて、
このような作品が書籍化されるんだなという見本のような物語となっています。
本当に設定や世界観・プロットが良く考えられている作品なので、
なろうのテンプレ展開と思ってのブラウザバックだけは損です。

是非序章で折れず、33話「リフレイア、そして闇を祓って」まで読み進めてみてほしい。
その時には我々の鬱憤も祓ってくれると思える筈。

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コメント

  1. 匿名 より:

    中断期間があったけど本当に面白かったので、完結してくれてよかった。

    • 夜市よい より:

      読者の溜まったフラストレーションの管理が本当に上手かった。。
      書籍版で読み返していますがもう一回記憶を無くして読みたい作品です。

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