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1人vs宇宙から始まるスペースオペラ「私掠宇宙船から始める特務軍歴」

私掠宇宙船から始める特務軍歴
R15 残酷な描写あり オリジナル戦記 近未来 人工知能 宇宙戦記 特務軍人 現地主人公 不遇から英雄へ? 私掠宇宙船 宇宙海賊

『ドーソン・イーダ』は、アマト皇和国士官学校を次席で卒業したばかりの青年である。士官学校の校長の企みにより、卒業時に『特務少尉』の位と共に任じられる。その役目は、私掠宇宙船を駆り、敵である『人類統一国家スペース・ユニオン』の勢力下で、宇宙海賊として働くこと。任務で与えられる皇和国からの支援は、私掠船≪大顎≫号と初期物資のみ。任務のお供もコミュニケーション用人工知能の『オイネ』だけ。
理不尽な任務ではあるが、海賊という偽りの身分を用いて他の海賊と関りつつ、SU(スペースユニオン)を害してアマト皇和国に利するための行動を、ドーソンは模索していく。
この海賊任務の果てにドーソンがどんな軍歴を辿るかは、未だに誰も知らない。

※2022/10/29 完結に伴い表記変更しました

全178話の長編完結作品。

宇宙士官学校を卒業した主人公が同僚らの嫉みから、
国交断絶中の敵国への単騎潜入任務を命じられ一人で敵国へ侵入し足場を築いていく。

主に敵国へは海賊行為をしていくことになるのだが、この海賊行為にリアリティがある。
しっかり経済性まで考え、戦力が足りなければ仲間を募り、それでも強大な国軍には撤退し…
といった非常に地に足の着いた戦略を立てて実行しているので安心感を持って読み進められる。

敵・味方共に何を考えているのか分からないキャラクターが出てこない描写も良く、
設定についても良く出来ているので実はsteamのゲームが原作といっても驚きはない。

最初は一人から初めてどんどん規模を大きくしていき話に停滞感がないのも魅力で、
中盤以降は海賊行為から軍隊と軍隊規模の戦いへと進化する。

それにしてもまさか一介の海賊がこれ程までに大きくなるとは誰も思わなかっただろう。
見事なエンディングへと導いた主人公の手腕には感服です。
全178話の作品だが、先ず24話頃で序章が終わるので是非先ずそこまで読んでみてほしい

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