ダークファンタジー風味の全21話オリジナル長編完結作品。
凄惨な過去が明かされてから次々に伏線が回収されていくラストスパートが凄まじい大作です。
主人公は「10文字以上話せない」「表情が表に出ない」「嫌われる」という呪いを受けて、
村の全員から嫌われ一人きりで過ごしているやらない夫。
それでも亡くなった両親の教えを胸に捻くれず真っすぐに生きていると、
魔王軍と戦い瀕死の状態で転移してきた勇者の一人できない子を見つけ治療することに。
しかし心優しい勇者である彼女にも彼の呪いは発動し彼の発言に暴言で返してしまう始末。
そしてやらない夫と別れてから我に返ったできない子は、
無視としては自分を見ているのにも関わらず喋る回数があまりにも少なすぎること。
更に何故喋らないでボディランゲージをわざわざ使ったのかということから、
やらない夫のあの態度には何か理由があるのではないかという仮説に辿り着き、
仲間が到着するまでの10日間でその原因を探っていきます。
本作は重すぎる呪いを受けて周りの全ての人から酷い扱いを受けているのにも関わらず、
前を向き続ける主人公やらない夫が本当に格好いい作品となっています。
喋れないだけなら筆談やボディランゲージ等幾らでも方法があると一見して思いますが、
筆談は文字を教えてくれる人がそもそも存在しない。
ボディランゲージも無表情でボディランゲージをして何が伝わるというのか。
そして「嫌われる」呪いがあるために第一印象は最悪で。
それに加えて「9文字しか喋れない」本当の辛さが明らかになる、
11話雨の中でのあのAA描写は忘れられません。
そんな呪いを調査していく序盤からそもそも何故呪いを受けたのかが判明する
14,15話から最終話までの怒涛の展開が本作で最も推したい所。
魔王、勇者、そして呪いの全ての伏線が一つに繋がっていく構成は本当に見事でした。
本作の設定が気に入った方は、続編としてこの呪いを現代に引き継ぎヒロインを攻略する
恋愛シミュ安価作品「やらない夫はひとりぼっち SHINE」も是非一読してみてください。
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— 夜市よい (@yoichi_041) April 8, 2023
呪いを受けて周囲全員に嫌われているやらない夫の
凄惨な過去が明かされ次々に伏線が回収されていく
そのラストスパートが凄まじい大作です。
とある無口な男に秘められた呪われた過去。
そして紡がれるは大団円
「やらない夫はひとりぼっち」
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