准が攻略出来ないのはバグ。
・割とキャラ含め描写が不親切なので(がっつり書いてるとモチベが切れそう)、原作プレイ済み推奨です。出来れば7~9。さらに言えば7~14。欲を言えばぶっちゃけ全部。
・ネタバレもぽこじゃか出てきます。もう14ですら五年前だし……いいよね。
・パワポケあるある。出会いの仕方で既にルート入れるか決まる。つまり、喫茶店が初見の時点できっとフラグは建たなかったってことなんや(名推理)
・基本的に9主と性格は変わらないので、原作と変化のないイベント群はがっつり省略していきます。
・色々と趣味で書いてます。解釈違いや、非公式設定も使います。その辺ご了承ください。
全37話25万文字の原作パワポケ9長編完結作品。
野球で活躍して商店街の町興しの助っ人としての責務を果たしているさすらいの主人公は
実はサイボーグを始末する硝煙漂う裏社会の住人で彼にはこの街で果たすべき目的があった。
そんな彼が出会ったヒロインによって自分の居場所を見つけるに至る過程を描いた傑作です。
前書きにあるように既プレイ者推奨の作品となっていますが、
その分既プレイ者には迸る爽やかな読了感が本当にたまらない一作となっています。
最早10年以上前となったあのブギウギ商店街を巡るドラマを振り返りたい方是非ご覧ください。
調整平均☆9.55となり9評価をしても評価が下がるという途轍もない完成度を誇っています。
「野球が強い商店街」として生き残りをかける商店街の野球チームの助っ人に入った主人公。
そして出会った喫茶店のメイドさんと仲良くなっていきますが、
実は劣悪極まる環境の実験場から逃げ出しこの町に密かに暮らす少女を救う約束をしていて。
その主人公が表に裏に奮闘していく姿が過去を描く前日談と共に語られます。
本作はそんな夏目准の毒舌メイドぶりが素晴らしく可愛く、
その軽妙さが天下一品な主人公との掛け合い漫才を読むのが楽しくて惹きつけられる。
喫茶店で繰り広げられる以下のような一幕はいつまでも読んでいられて、
パワポケ9で誰もが思った何故か存在しない准ルートを本作では完全に再現されています。
「しゃっせー」
「ラーメン屋か!」
「お会計はセルフサービスとなっております♡」
「まだ何も頼んでない……」
「接客するコストへのサービス料かな」
「そんなに俺の接客嫌なのかよ!」
「それはともかく、コーヒーでいいの?」
「はい……もういいです……」
そしてそんな日常の裏ではパワポケらしく殺し合いをしている一幕もあって。
パワポケらしく描かれるその表と裏のギャップがたまりません。
『俺にはお前を殺す理由はあまり無いんだ。小波のヤツが生を謳歌出来ればそれでいい』
『その安藤小波の正体すらも知っていて、貴様はそう言うのか』
『言うさ』
『あいつも、俺も、同じ戦闘用アンドロイド! それが、生を謳歌するなど笑わせる!』
『――笑えよ、灰原。笑えるなら、お前だって人間だ』
『調子に乗るなよ、ヒーロー気取りが!』
そして以下のように正義を語り、ラッキョウが大好物なことからも
この本作の主人公はパワポケ7のあのヒーローで間違いないでしょう。
パワポケ7出身の主人公がパワポケ8主人公と約束した使命をパワポケ9で果たす。
全てプレイしていた自分にとってはこの繋がった設定に燃え上がりました。
「まあ色々あってさ。正義だったはずの俺たちは悪で、誰かにとっては乗り越える壁でしかなかったんだよ。あいつらは答えを見つけて、俺たちは消えた。俺たちは、間違っていた。今にして思えば、色んな悪いことをしたからな」
そんな全てのパワポケ既プレイ者に読んでほしい傑作なので是非一読してみて下さい。
記事紹介ツイート
紹介記事を投稿しました。
— 夜市よい (@yoichi_041) March 16, 2023
パワポケ9で意図的なバグとして公然として語られる、
夏目准との存在しない恋愛ルートを完璧に再現した、
パワポケのサクセスの魅力が詰まった傑作です。
あのパワポケの面白さを素敵極まる2次創作で思い返そう
「風来坊で准ルート」
https://t.co/KzQ1XgLOC6#hmN149470
コメント
レッドって8主人公と繋がりあったんでしたっけ?
もう覚えてないなぁ…
コメントありがとうございます!
原作は繋がりはなく、この2次創作ならではのオリジナル設定ですね。
本作は完成度が高いのでつい原作設定かと思ってしまう…
いや良いもんよんだ、このあとのNOZAKIVSジャッジメントとか知ってても野崎維織GOODエンドとかである程度世間は平和になってるだろうし。
しいていうなら森友子と広川武美の再開が見れなかったことが残念。
コメントありがとうございます!
パワポケの各シリーズ間の設定を見事にまとめ上げて、
仰るように9の後も明るい未来が予想出来る正しくさすらいのナイスガイな良い終わり方でした…