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自社の倒産危機と恋のドラマを操る彼の華麗なお仕事をご覧あれ「川崎君の華麗(カレー)なお仕事」

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 会社が少しずつ傾いていくのを肌で感じる中、梁瀬 沙也は、同期の川崎君と夜逃げした会社の差し押さえに向かい、お互いを意識するようになる。モラハラ上司、経営の不振をかくそうとする社長、資金繰りに頭を悩ませる同僚。日々の生活の不安を感じながらも、川崎君に翻弄され、気持ちが傾いていく。
 複数社に共通するあることに気づいた沙也は銀行への不信感を募らせていく。そんな折、メインバンクを調査していた川崎君が罠にはめられ、一気に会社は倒産へと突き進む。川崎君は一体、何者なのか。二人の運命は? そして最後に起こるどんでん返し。
 会社倒産をめぐり、じりじりとおしよせる不安、それに翻弄され、すれ違い、傷つき、ひりつくような恋愛が今、ここに。

全128話20万文字のビジネスと恋愛が楽しめるオリジナル長編完結作品。
今正に倒産しかけている総合商社を救うべく奔走するリアリティ抜群な企業崩壊の過程と、
そんな会社の中で利益の大半を稼ぎ出してくる謎に包まれた王子様との恋愛を描きます。

主人公は総合商社の鉄鋼貿易部で経理を担当している梁瀬沙也。
帳簿や品物の動きからお金の流れを追い「会社が壊れていく音」に感づき始めた頃、
取引先の社長が二億円余りの債権の回収が出来ないままに夜逃げした事態が発覚。
該当案件の担当課長と部長も逃げて連絡が取れず、
「鉄鋼貿易部の妖精」と謳われる川崎君としょうがなく差し押さえに向かう。

その差し押さえで川崎君は見事な手腕を発揮し二人の関係性は深まっていくことに。
この様々な女性に思わせぶりな行動をとるプレイボーイ川崎君は何者なのか。
「この会社だから入ったんだ」と語る独りで貧乏くじを引き続けている川崎君の真意とは。

本作はその真相が明らかになる第四章の急展開ぶりがたまりません。
第四章・第五章と遂にタイトル通りな「川崎君の華麗なお仕事」がご覧になれます。

また本作は経済小説としてのリアリティが高いのが魅力で、
人事発令の内容に騒ぐ社員たちの描写に始まり、上層部のゴタゴタ振りに振り回される現場等、
ドラマになっていなくともその風景が目に浮かんできます。
そのリアリティある描写で読者が会社の雰囲気を掴みかけてきた所で
第三章でニュースで見るような大事件が発生しスリル溢れる展開に一気に急加速していく。

そして恋愛面も川崎君の真意が分かると彼の気持ちが良く分かるので、
2人の甘酸っぱい恋愛が楽しめるようになってきます。
そんな本格的な企業再生と恋愛が両方楽しめるので是非気になった方は一読してみて下さい。

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