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やる夫スレ

闇深き魔術高専で繰り広げられる世界救済「貴方は魔術高専へ通うようです」

やる夫まとめくす

安価・あんこ・R-18展開有りの現代ファンタジー型長編完結作品。
ホグワーツ並かと思いきやそれ以上に闇が深かった「県立魔術高等専門学校」を舞台に、
第一部では苗木誠が、第二部では夜神月を加えて世界の真実、そして敵と対峙していきます。

主人公苗木誠は神隠しにあってしまった同級生を見捨てられず
鬼の里に突入したところ鬼に呪われ、左手を喰われてしまう。
そんな魔を知ってしまった学生を集めて、保護、監視、教育を施すために
(表向きは)存在する魔術高専に入学することになり本作の幕が上がります。

言葉に感情を載せると、その言葉が呪いとなって己と他者を縛ってしまうために
全ての言葉が軽々しくならざるを得なくなってしまった苗木誠が、
鬼からの質の悪い呪いを解くために奮闘するのが第一部の最初のメインテーマ。
そして読者には魔術高専の闇がどんどん披露されていきます。
本作はあんこと安価が上手くミックスされている作品で、
安価でイベントやクエストを選びあんこで判定する形式で物語が進んでいく。
イベント自体は事前に用意されよく考えられたものなので、
話が軽いことはないストーリーにあんこの予想出来ない展開が加えられ楽しめます。
また、薬屋のひとりごとの猫猫や文学少女の天野遠子等の中々見ないキャラクターが、
しっかりと原作を反映した形で描写されているので可愛らしい彼女たちが見れるのも魅力。

安価で決まった主人公苗木誠くんもしっかりダンガンロンパしていきます。

そして本作で印象的だったのは主人公が趣味で行っているWEBラジオのイベント群。
ストーリーが世界系でどんどん広がっていっているところで、
一般人たちのお悩みを解決していくという日常ぶりとの落差がほんわかして良い。
R-18メインの作品ではありませんが、
一ノ瀬はじめや、島田愛里寿、長門有希・コレットさん等のR-18展開もあります。

そんな日常とR-18描写に、「救世主」や「世界の敵」「世界の真実」等の謎が登場する
世界規模の大きなストーリーが描かれている良作です。

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