全71話の長編完結作品。あんこスレの傑作の一つには先ず入ってくるだろう本作。
あんこスレなのでこの作品が京ちゃんポジションで学園ラブコメなのか、
百合を眺める路線なのかすら決まっていない初期状態から生まれたのは本当に驚きです。
主人公はビックマウスのトラッシュトークが持ち味の男子インハイチャンプのやる夫。
昨年のインターハイのエキシビションマッチで女子インハイチャンプ宮永照に敗北して挫折中、
心機一転阿知賀高校に転校した所から本作のあんこスレとは思えない因縁が始まります。
阿知賀高校に転校後は神代小蒔との神祓い麻雀から始まり、
奈良予選編の王者打倒からの戦犯からの戦犯からの戦犯という怒涛のダイス１０連打、
小鍛治健夜との強化合宿編で唐突に始まる杉下右京ばりの推理ドラマ、
そして最後インターハイ編ではこれまでの因縁を綺麗にまとめ上げて予想出来ない結末に。
想定できないあんこの結果を納得できる闘牌描写に落とし込む作者の技量も光りますが、
本作は何といってもオリジナルを含めたキャラクターたちが非常に魅力的。
「偶然を愛せないで麻雀なんてやるんじゃねえ」 「さあ 麻雀の時間だお！」
という無能力者であるからこそ麻雀の本質を楽しむ主人公騒音王者やる夫を始めとして、
ダイスの結果爆誕した男子インターハイ2位の狂信者狛枝凪斗、
原作キャラクターでは二代目レジェンドの名を確固たるものとした活躍を魅せた鷺森灼等、
数々の名キャラクターが印象的ですが本作で一番輝いたのはチャンプ宮永照でした。
プロローグで決まったエキシビションマッチのやる夫と宮永照との因縁を、
最終回で見事に回収したダイスの神と作者の技量が高いレベルで嚙み合っている力作です。
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— 夜市よい (@yoichi_041) November 27, 2022
ダイスの神と作者の技量が高いレベルで噛み合った、
あんこスレならではの全く予想できない展開が
魅力的な原作咲の長編完結作品です。
男子インハイチャンプは宮永照に適うのか
「さーきー」
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