これまでに紹介したWeb小説からお勧めゼロ魔2次5作品をまとめて再紹介します。
先週連載開始の「わたしのかんがえたかっこいいるいずさま」が既に総合評価5000越えで凄い。
ゼロな提督
ゼロ魔×銀英伝クロスオーバーの全31話長編完結作品。
ヤンがルイズに召喚されたことによってゼロ魔世界が銀英伝の高度文明に驚く姿は勿論、
銀英伝の名提督達が魔法に驚いたりと二つの世界を丁寧に描いた名作クロスオーバーです。
ルイズの使い魔として召喚されたヤンが自身の帰還への道を探りながら
大人として彼女を導いていく特に銀英伝好きには是非読んでほしい作品で、
ヤンがあの最期の後にファンタジー世界に転移したら?というIF作品としても面白い。
魔法学院でお茶会を
原作ゼロの使い魔の全23話の長編完結作品。
原作にルイズと友人となる田舎貴族を加えてその主人公の視点で本編前日談を描き出し、
公爵令嬢ルイズがゼロのルイズになってしまってからの悲しい経緯が中心に書かれます。
学園を舞台にした打算的な派閥関係を過ごす少女達を読みたい方にお勧めな作品で、
派閥鞍替えを含めた冷徹な思考を見せる派閥の取り巻きに派閥のトップが抱える責任の重さ。
それをゼロの使い魔の世界でも全く違和感ない程に落とし込んで、
ルイズを助け、助けられた田舎貴族の過ごす学園生活の奮闘っぷりが素敵でした。
幸福な結末を求めて
全85話のガリア王ジョゼフとの最終決戦の直前でエターとなってしまいましたが、
1周目はモブキャラのまま殺されてしまった特に何も取り柄のないオリ主が
2周目のループで知識を元に虚飾で自分を塗り固め主役へと成り上がっていくゼロ魔作品です。
無口で内向的な自分を虚飾で覆い隠して明るく社交的な自分を演じていくことを決意し
原作知識で知った相手の境遇に取り入って何の力もない自分の都合で利用していくという
癖の強い主人公なのですがその内面では友人達を騙すことにしっかり痛みを覚えていて。
人を騙し信じない故に友人をも信じることが出来なくなってしまった、
悲しい主人公ラリカの幸福な結末を見たい読者がエターから10年以上経っても集っています。
トリスタニア診療院繁盛記
原作ゼロの使い魔の全41話完結作品ですがゼロ魔を知らなくても読める良作と評判で、
燃える戦争描写があり、涙を誘う別れありつつも最後には見事な終わり方を魅せてくれます。
本作は現代知識による医療で評判な転生主人公が一市民として過ごす首都での日常から、
召喚したディルムッド(Fate)と共にハルケギニアの戦乱に巻き込まれていく。
クロス元では報われないディルムッドはその武勇面と立ち振る舞いで格好良さが光り、
主人公は難病のカトレアに始め兵士のPTSDの治療等プロの医療者としての矜持が見える。
その主従が日常に戦闘にとこれ以上ない活躍を見せてくれた良作です。
運命の使い魔と大人達
全21話のゼロ魔×リリなのクロス長編完結作品。
管理局の闇に擦り切れて絶望してしまった大人フェイトがルイズに召喚され、
ハルケギニアで暗躍し剣と魔法の世界を銃と硝煙の世界へ変革します。
本作はほぼオリキャラと化してしまわれたフェイトさんが国内最大の商会の設立に始め、
貴族にも対抗できる銃器を量産したことでそれまでの魔法から戦場が一変。
その後半で変貌を遂げた近代戦が実に泥臭くて魅力的です。
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