この作品は、J・エルロイ風味に擦り切れた「リリカルなのは」のフェイト・T・ハラオウンが、「ゼロの使い魔」の世界に召喚され、ノワールな活躍をするSSです。なお、基本的に精神的に大人なキャラが活躍する事になりますので、あまりほのぼのした話にはなりません。
あらかじめ、毒性が強い旨、お断り申し上げさせていただきます
全21話のゼロ魔×リリなのクロス長編完結作品。
管理局の闇に擦り切れて絶望してしまった大人フェイトがルイズに召喚され、
ハルケギニアで暗躍し剣と魔法の世界を銃と硝煙の世界へ変革します。
リリなのファンで原作イメージを大切にしたい方は、
魔改造かつ原作キャラのダークな描写満載になり刺激が強いので要注意です。
StrikerS終了後から10年程経過しクロノ・ハラオウンの部下として、
政敵の弱みを握り、脅し、事故に見せかけ消えてもらう汚れ仕事を担当していたフェイトさん。
家族のヴィヴィオとも上手く行かず酒に逃げる日々を送っていた所、
異界のゲートが突如出現し逃げるようにゼロ魔の世界へ。
先ずは召喚されたルイズの使用人として異世界に馴染んだ所で、
貴族の言いなりになるのを防ぐべく魔法学院に研究所を設立する。
そこで既存の魔法学を全て書き換える発見や管理局の経験を生かした裏社会での暗躍を通して、
貴族のおもちゃにされる運命だった平民の処遇を改善しハルケギニア世界を一変させていく。
恒例のギーシュ、フーケ戦で下準備を終えてアルビオン内戦編から独自色溢れる展開に。
本作はそんなダークなフェイトさんが好きな方にお勧めな作品となっていて、
戦争描写、政治劇、そして産業革命等世界に跨がるフェイトさんの暗躍がご覧になれます。
アルビオン内戦編の戦争描写はとても本格的で予想外でした。
最早完全に振り切れてしまっている魔改造フェイトさんですが、
終盤にかけての黒幕振りと最終話で相反する幸せ一杯フェイトさんが非常に可愛い。
そしてフェイトさんに影響された副主人公となったガリアのイザベラ王女や、
ゼロ魔最初の踏み台と名高いギーシュも格好良い成長を遂げて、
ダークな展開満載な本作でしたが最後はハッピーエンドに終わり読み応えのある大作です。
それにしても後書きの展開にならなくて良かった…
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紹介記事を投稿しました。
— 夜市よい (@yoichi_041) February 7, 2023
ゼロ魔×リリなのクロス作品。
ルイズに召喚されたダークなフェイトさんによって、
剣と魔法の世界が銃と硝煙の世界に変わる様をご覧下さい
管理局の闇に擦り切れてしまった
大人フェイトさんが暗躍するゼロ魔世界
「運命の使い魔と大人たち」https://t.co/pMymyrSQ1x
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