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ゼロ魔で学ぼう貴族の素敵な派閥力学「魔法学院でお茶会を」

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オリ主でちまちま書いて行こうと思います
・主人公は転生や原作知識といった要素のない、ゼロ魔の普通の貴族という設定です。 
 ルイズたちと同級生で、学院に入学するところからスタートします。
・捏造してる設定がけっこうあります。捏造という言葉にはロマンがありますね。

原作ゼロの使い魔の全23話の長編完結作品。
原作に一人の田舎貴族を加えてその主人公の視点から、
公爵令嬢ルイズが原作開始時に馬鹿にされるようになった悲しい経緯が中心に書かれます。

よくある田舎貴族の田舎娘として育った主人公のザザ・ド・ベルマディ。
このままどこかの貴族に嫁入りを決められて他人に自分の人生が決定される道から脱出しようと
トリスティン魔法学院に入学してメイジとしての実力を高めていくことを決意する。
そうして入学した魔法学院では実家と関わりのあったルイズの派閥の一員になるも、
ぽっと出の新入りが公爵令嬢のルイズと仲良くするなと派閥内から嫌われてしまう。

それでもルイズと対等な友人になろうとめげずに魔法の勉学に励み、
ラインメイジの資格を取得したところで授業で魔法の実技が始まり「ゼロのルイズ」が発覚。
自然崩壊していく派閥を目前にして、そんなルイズに居場所を作ってやりたいと奮闘します。

本作は貴族の派閥抗争が非常に特徴的で、派閥のトップが抱える責任・期待と、
派閥最下層の取り巻きが考える派閥鞍替えを含めた冷徹な思考がゼロ魔を舞台に描かれます。
そんな冷たい関係が目立つ派閥の中で、
せめて友達を普通に友達と呼べるような世界を作るための権力が欲しいと考えて
ただの田舎娘から独りで上り詰めていく主人公ザザが格好良い。

そして上り詰めていく一方の主人公ザザと、
何もできないことが発覚し馬鹿にされるようになったゼロのルイズが相反するようになり、
主人公の思いと裏腹に決別する後半が必見です。
特に破局が決定した後の原作主人公サイトとの会話がとても居た堪れなくて好き。

こんな主人公が原作にいても良いなぁと思える、素敵な本編前日譚でした。

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