ある日本の大学の考古学科がメキシコで１枚の仮面を発掘した。
“石仮面”と呼ばれるその呪われた仮面は、
何も知らない助手の手により日本へと持ち帰られそしてその翌日
一人の学生が、学内で “ 血を抜かれて ” 死んでいるのが発見された。
石仮面を被った何者かにより引き起こされる殺人事件。
吸血鬼は誰なのか、その謎に挑むのは
人間を超えた力を持つ吸血鬼に挑むのは
三流波紋使いの準教授と、彼のもとに集まった、奇妙な学生たち
吸血鬼の“肉の芽”により操られたスタンド使いによる攻撃
学内で巻き起こる “スタンドバトル”！！
徐々に絞られていく容疑者たち
石仮面を被り吸血鬼になったのは誰なのか？
ジョジョの世界観を元にした完全オリジナルストーリーで送る全43話長編完結作品。
石仮面を被り吸血鬼となった人間と絶望先生率いるゼミ生達が死闘を繰り広げていく。
迫力満点のスタンドバトルと原作へのリスペクトに溢れたストーリーが魅力の大作です。
やる夫スレならではのオールスター配役それぞれに彼ららしいスタンドが登場し、
ジョジョを知らない方も背景描写が丁寧なので本作から逆に原作に入れます。
スタンド能力を持ち波紋呼吸法も一応使えるという大学の准教授・絶望先生の元に、
人を吸血鬼に変える力を持つ石仮面が考古学科により発掘されたという連絡が入ってきた。
直ちに大学の保管場所に急行するも石仮面を被った吸血鬼を取り逃がしてしまい、
翌朝自分のゼミ生がその吸血鬼に襲われ死亡しこのままではさらに被害が拡大する。
絶望先生は吸血鬼が誰なのか探るべく先ずは怪しい自分のゼミ生から調査を開始するも、
このゼミ生達は揃いも揃ってスタンド能力等を隠し持っていて。
中々一筋縄ではいかない調査を繰り返して容疑者を絞り込んでいきますが、
吸血鬼により洗脳されたスタンド使いが次々に自分達に襲い掛かってくる。
連続するスタンドバトルに立ち向かいながら一体黒幕となる吸血鬼は誰なのか。
手がかりを集めその正体を探っていきます。
本作は原作らしさを存分に感じるオリジナルスタンドバトルが楽しめるのと、
大学内に隠れ潜み続ける吸血鬼の捜査過程が特徴的な作品となっています。
スタンドバトルは微かな違和感を逃さず敵のスタンド能力を特定する所から始めて
知略を駆使し強力なスタンドとの読み合いに挑む飽きさせない戦闘が先ず本格的で良い。
そして序盤の捜査が進み黒幕の正体が明らかになってからの中盤以降が特にお勧めで、
それまでの主人公陣営のみの描写にそれに対峙する黒幕側の描写も合わさるようになり
魅力的な黒幕描写が深まりつつ果たしてどちらが敵の上を行くのかの頭脳戦がたまりません。
更に登場人物達が次々に戦闘によって死亡していく中で、
自分の内面と向き合って成長し黄金の精神を見出すストーリー構成も原作愛に溢れていて
原作既読の方もこれからジョジョを知ってみたい方もお勧めな大作です。
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