PR
なろう小説

笑えるクソゲーの仕様とバグの数々を使いこなして挑む転移世界「この世界がゲームだと俺だけが知っている」

この世界がゲームだと俺だけが知っている
異世界転移 ゲーム バグ VRARPG 異世界 トリップ 変態機動 ハーレム 猫耳猫

バグ満載のため、ある意味人気のVRゲーム『New Communicate Online』(通称『猫耳猫オフライン』)。
その熱狂的なファンである相良操麻は、不思議な道具の力でゲーム世界に飛ばされてしまう。
突然の事態に驚く操麻だが、そこは勝手知ったるゲームの世界。
あらゆるバグを使いこなし、ゲームの仕様を逆手に取る彼は、いつしか『奇剣使いソーマ』と呼ばれていた。

オリジナルファンタジー全243話145万字書籍化済み長編完結作品。
運営の怠慢による大量のバグとその悪辣さによって炎上したVRゲーム猫耳猫。
そのゲームの世界に転移した主人公が現実のものとなったあらゆるバグを利用し尽くし、
奇想天外な技を次々と使いこなして巻き起こる困難を解決する何回読んでも笑える傑作です。

戦闘バランスは破綻していて果てはゲーム進行不能となるバグまでもが満載で、
販売開始と共に炎上した最早ゲームとしての体をなしていないVRゲームな猫耳猫。
お祭り騒ぎの旬が過ぎて世間から見向きもされなくなっても孤独にそのゲームをプレイし続け、
様々なバグ技や超高難易度技を習得した主人公ソーマは気づけば猫耳猫の世界に転移していた。

転移後は『リザードマンの罠』や『トレインちゃん』に始まる悪辣極まる運営からの刺客により
読者にこの世界がどれほどにクソゲーなのかとこれ以上なく印象付けると、
それに対して通常ではあり得ないスキルの技後硬直をなくす技や数々のバグ技を駆使し
現実となった異世界でゲームの理論で戦う奇剣使いとして名をあげた主人公。

先ずは自分の命を世界の悪意から守れるだけの力を身につけてから
元の世界に帰る手段を探すべく動いていくことを決めて、
このクソゲー特有の数々の理不尽に対してゲームのバグと仕様で戦っていきます。

本作の特徴は作者のとんでもない発想から生み出されたバグ技の数々で、
ダメージ倍率がマイナスの為に攻撃相手を回復するスキル『活人剣アサシンレイジ』を始め
攻撃判定と自キャラ当たり判定が重なっている為に自滅する『一撃自殺ブラッディスタッブ』。
この笑えるだけでどうしようもない技を機転によって見事に主人公の奥義へと化けさせていく、
独特な主人公が連載開始2012年から10年以上経過した今になっても非常に印象が強い。

更にそんなバグ技達ですが窮地に置かれ知らないバグ技が突然登場して解決するのではなく、
それまでにそのバグ技に至る伏線がしっかり敷かれていたりと
序盤に描写されたバグ技や設定の数々が後半で回収されていく構成も魅力で、
中身を知ったらとても使えない結婚イベントの驚愕な使い方が一番印象的です。

ただのコメディ作品では決してありません。

そして主人公以外のキャラクター達もしっかりキャラクターが立っていて、
どこまでも良い子なトレインちゃんを始めチーターミツキと最強天才アホ魔法使いサザーン。
みんな個性的で輝いていて作者の愛を感じる魅力的な作品なので是非一読してみて下さい。

記事紹介ツイート

スポンサーリンク
シェアする
夜市よいをフォローする

コメント

タイトルとURLをコピーしました