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現代的な思想を持った英傑による戦国時代天下統一「天地燃ゆ」

iM@S天地燃ゆ 第41話

※個人サイトからハーメルンに転載

天地燃ゆ - ハーメルン
太閤立志伝3特別篇の二次創作小説です。かつて私のホームページ『ねこきゅう』に連載されていた作品ですがホームページは閉鎖し、パソコンのHDに死蔵していましたが、も…

戦国時代、織田信長に仕える筆頭家老柴田勝家のもとに一人の若武者が仕官します。名は水沢隆広。生粋のいくさ人ばかりの柴田家中で彼は智将として存在します。そんな若武者の活躍をご覧下さい。

ゲーム太閤立志伝3の特別編を基にした176話170万字長編完結作品。
文武両道にして仁の心を持った完璧な主人公が柴田勝家の配下から成り上がる。
本能寺の変を境として一躍戦国史の主役に躍り出た主人公の生涯を描く本格戦国小説です。

ニコニコ大百科でも力の入った紹介がされています。(アイマス版)

美濃斉藤家の名将であった養父水沢隆家に連れられて、
論語から治水術に至る修行の旅を送っていた齢15歳の水沢隆広が主人公。
柴田勝家が治める城下町で養父が一向宗門徒による鉄砲の流れ弾に当たって亡くなり、
遺言であった書状を勝家に渡すと早速柴田門下の足軽組頭として登用される。
そして瞬く間に内政面では築城から治水工事にも長けた行政官として頭角を現し、
戦場では策を以て寡兵で大軍を打ち破り柴田家中唯一の智将として名をあげていく。

しかし昇進を重ね遂には勝家から自分の養子にしたいとまで重用される主人公に、
家老の佐久間盛政を始めとする古参からの反発は増すばかり。
織田家中でも上杉・武田を打ち破る勲功一位として獅子奮迅の働きを見せるものの、
織田信長の冷酷非情で残忍な所業に尽く反発・諫言した主人公は幾度も信長から処分を受ける。
そんな日々の中で遂に始まった本能寺の変。
明智光秀は何故反旗を翻して柴田勝家は何故そんなにも主人公を重用したのか。
この本能寺の変から歴史が変わり伏線が回収されていく本作の集大成が幕を開けます。

本作は正に重厚な戦国小説となっているのが特徴的で、
覇王織田信長の苛烈さを始めとする個性的な人物達や嘗ての友が敵になる時代の非情さ。
それらが作者の深い史実知識によって纏められ戦国時代が体験できる作品となっています。
主人公も完璧超人ですが人死にが当たり前の時代に苦しみながらも忠義を貫いて王道を為す、
その
青臭い世迷言も現実を知り死を賭して尚吐くのは格好良く映る。
最終回で披露された『鳴かぬならはなしてあげよう不如帰』の一句には、
これ以上ない主人公の生き方を感じて良い読了感に浸れました。
また史実編では賤ヶ岳の戦いからIFルートに入り幕府の一家臣として活躍する様子が描かれ、
主人公による天下統一を描いた本編と異なる展開が楽しめます。

ストーリーの他に好きなのは後世からの評価が描かれている点で、
織田信長に決死の諫言を行ったことが歌舞伎で屈指の名場面として継がれていたり
開幕の名場面な手取川の合戦では一騎打ち像が作られて親しまれていたりと、
名場面の行動が歴史的にどうだったのかを振り返れるのが好き。
そんな濃密なストーリーが展開され歴史知識も深まる大作の名が相応しい本作ですが、
この主人公が合うかどうかが鍵になりますので是非合う方は一読してみて下さい。

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