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やる夫スレ

ギアス世界でブリタニア軍との真っ向勝負な大戦争を「ギアス世界をダイスに任せて渡り歩く」

暇な時にやる夫まとめ

コードギアス原作の全86話長編あんこスレ完結作品。
ブリタニアに日本が占領されEUに難民として逃れた主人公が、
EU軍に潜り込んで成り上がり武力を手に入れることで遂に果たした日本奪還。
迫りくるブリタリア軍との戦争を何度も潜り抜けたその波乱万丈な過程が描かれます。

余りにも傍観者過ぎて1話で終わった1周目ではなくその次の2週目が本番。
開幕でブリタニア占領下の日本からEUに亡命する熱烈ダイスが決まって、
悲惨な難民生活を送りながらも他国で力を蓄えて日本を解放する信念を持った主人公は
難民でも武力とコネという力を得るためにEU軍に志願する。

そして訓練に励みKMFデバイサーとして良い成績を叩き出した軍での功績を認められ
任命された日本人部隊の隊長としてシベリアから中東まで最前線で戦うと共に、
EUの日系ギャングと連携し難民の日本人達を纏め上げる多忙な日々を送っていた。

そんな順調に力をつけていた所でブリタニアがEUに宣戦布告し大規模侵攻を開始。
このままではEUが占領され日本解放の目もなくなってしまうが、
自身が余りにも活躍してしまうと当然EU軍は自分を離さず日本に帰れなくなる。
飽くまでも日本解放が大目標でこの問題を解決する為にこれまでに築き上げた
EUの財閥を始め日本のキョウトや解放戦線から中東の有力者にまで至るコネを生かして
原作の歴史自体を一変させて日本解放を真正面から成し遂げていきます。

本作はブリタニア軍と原作ルルーシュの様に策略ではなく真っ向勝負しているのが特徴的で、
一度ブリタニアをEUから追い払っても総大将シュナイゼルがラウンズ達を引き連れて
満を持して再度侵攻していくるという覆しようもない国力と人材の差がある中で、
主人公がこれまでの全ての経験を全て生かし切ってブリタニアと戦っていく
あんこスレでは中々見れない集大成なストーリーが魅力。

特に54話での日本解放演説はこれまでの苦難が報われるような瞬間でした。
そしてキャラクター達も原作とはまた違った姿を見せてくれていて、
敵となった自分の欲望全開で勝負を挑んでくるシュナイゼルを始め、
日本解放という最初から最後までキマっているブレない信念をもった主人公と、
その主人公を良い空気を吸いながらも支え切った春川教授の名コンビが素敵です。

序盤はEU軍で力をつけて中盤以降はその力でブリタニアとの戦争に挑む構成で、
完全にダイスで戦果と損害が決まるので緊迫感ある戦争を楽しんでいたら
終盤では最早原作の影がなくなった良い世界を見せてEDへ突入。
思わずあの一人目は何だったんだと思いたくなる激動の二人目の人生に浸れる、
ダイスに一喜一憂しながらも読了感の良い大作を読ませてもらいました。

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