『何を望む?』
超常の存在の問いに男はバカ正直な欲望を答えてしまう。
あまりの色欲から、男は競走馬にされてしまった。
それは人間以上の厳しい競争社会。速くなければ生き残れない。
生き残るためにもがき、やがて掴んだ栄光と破滅。
だが、まだ彼の畜生道は終わっていなかった。これは、競走馬にされてしまった男と、そんなでたらめな馬に出会ってしまった男達の熱い競馬物語。
※この物語はフィクションです。
実在の人物・団体・国などと一切関係がありません。
全66話35万字の書籍化済みオリジナル長編完結作品。
競走馬に転生した主人公が地方競馬から世界へと飛躍する過程を様々な競馬関係者から追う、
ウマ娘ブームにより競馬作品が流行った今尚も輝きを放つ競馬群像劇です。
フランスの競走馬に転生後に無敗の世界最強馬に君臨後凱旋門賞レース中に故障し、
安楽死処分を受けたと思ったら日本の地方競馬の競走馬に転生していた主人公サタンマルッコ。
そのみすぼらしい外見から種付けに500万円したのにセリ市では80万円の値がつけられ、
仕方なく生産者自身が馬主となるオーナーブリーダーが付くことで何とか地方競馬に参戦。
デビュー戦から3連勝し素質を見抜いた調教師によって中央競馬への転入を果たすと、
そのまま順調に日本ダービーへの出走権の獲得に成功し、
ここから東京競馬場及びパリロンシャン競馬場芝2400m、
2つの頂点を決める熱い12ハロンの闘いが開幕していきます。
「それでは日本ダービー、本馬場入場です。」
本作は競走馬に転生した主人公が中心に置かれているものの主人公視点での描写がほぼなく、
馬主、厩務員、騎手等様々な視点から主人公を描く群像劇となっているのが特徴的。
その為に競馬初心者でも競馬に夢を観る人たちの熱量が本当に良く作品から伝わってきます。
作中での分かり易い競馬描写と丁寧な説明もあり、
途中挟まれる掲示板描写での掌返しぶりは競馬初心者でも楽しめるのでお勧めです。
そして主人公視点の描写が少ないのにも関わらず、
主人公のお茶目さが良く伝わってくる個性的なキャラ描写も良く出来ていて、
度々発生した予想外な主人公の劇場ぶりに掲示板と一緒になって驚かせてくれました。
レース中の実況による臨場感も申し分なく、
競馬に懸ける男達の熱い物語が描かれるので是非一読してみて下さい。
「12ハロンのチクショー道」の閑話集はこちらで連載。
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— 夜市よい (@yoichi_041) September 13, 2023
競走馬に転生した主人公サタンマルッコが、
地方競馬から世界へと飛躍する。
その過程を様々な競馬関係者の目線で追っていく、
ウマ娘ブームにより競馬作品が流行った
今でも新鮮な競馬群像劇です。
「12ハロンのチクショー道」
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コメント
ウマ娘知って競馬転生読んで、なろう行ってこの作品知ったなぁ
コメありです!
ウマ娘競馬もので結構慣れてきた今でも尚面白さ健在ですね