「――なんなんだ、あのボマーは!?」
異世界へのゲートが開発され、各国は新資源を求めてそれぞれが特区を建設。それぞれが新界と名付けられた別の異世界を探索、開発している世界。
人間が直接異世界に行くと、未知のウイルスなどで影響が出る可能性があるため、各国は専用の遠隔操作ロボット『アクタノイド』を送り込んでいた。
臆病、コミュ障ゆえに就活に失敗していた兎吹千早は完全在宅業務の文字に惹かれてアクタノイドの操縦者アクターとなる。
その選択こそが、新界関係者を震え上がらせるボマー誕生の瞬間だった。
本編121話32万文字の書籍化済み長編完結作品。現在1,2巻50%ポイント還元中です!
異界を人型ロボットで探索する仕事を平和にこなしたいだけだった主人公は、
無茶苦茶過ぎる爆破戦術を見せたことで周囲から凄腕の傭兵として勘違いされてしまう。
そんな彼女の思わぬ事態を目前にした可愛い反応と巧みな戦闘の数々が楽しめる良作です。
等身大の人型ロボットを遠隔操作して異世界を調査する仕事に応募した主人公は、
初任務から驚異的な爆破の才能を早速見せつけていた。
それは異世界での物資輸送でモンスターへの囮役に任命され最早逃げ切れないと悟ると、
自分の銃で自機を撃ち抜いた際の爆発を大量の爆薬に引火させることで
自機諸共に恐竜のような異世界のモンスターを爆発四散させたこと。
新人にして数百万円に及ぶロボットの弁償義務も構わず大破させる華々しいデビュー戦を飾り
襲撃者を次々と撃退した主人公は周囲から理解出来ない危険人物と認定されてしまい、
異世界で平和な仕事をしたいだけなのに戦闘の依頼ばかりが舞い込んでくる。
更にその誤解を解こうにも彼女は極度のコミュ障なのでコミュニケーションが出来ず、
彼女の内心と周囲の評判は深刻なまでの乖離を見せていく。
そしてその勘違いは拡大する一方で主人公はいつの間にか一人で単独勢力を築くことになり、
こんな筈じゃなかった彼女の奮闘が続いていきます。
本作はただの新人なのに思い切りが良すぎてしまった為にどんどん誤解が深まっていく、
いつも半泣きになってしまう主人公が可愛い勘違いものとして笑える作品になっています。
窮地に追い込まれた彼女が半泣きになりながら逃げて隠れて爆破していきますが、
同じ爆殺でもバリュエーションの全く違う戦術によって楽しめる魅力的な戦闘描写が良かった。
そんな主人公が戦場で必死に切り抜ける姿と裏で全てを操る存在と誤解されるギャップが良く、
特に彼女が“なんでぇー!?”と叫ぶ度に彼女の不憫さが際立って可哀想可愛かったです。
壊れたように呟く千早は脱力しきった半笑いで天井を見上げ、のたうち回る。
「なんでぇー!?」
千早は叫ぶ。もともと引きこもりで大した声量もないため近所迷惑にはならないものの、千早の魂の叫びだった。
70話 大赤字
更に違和感なく受け入れられる現実的な設定も見どころとなっていて、
ロートルな量産機でも扱える爆薬を駆使して機体性能に頼らず主人公が暴れまくる為に
この主人公を倒した所で家から遠隔で操られる格安の量産機が戦場に再び出てくるだけ。
であれば何としてでも主人公の住所を特定して身体的に排除しなければならないので
異世界の戦場から離れた日本での生活環境にも異変が出てくる。
安全な家でテレビを見ながらパスタを作っていた所に殴り込まれたシーンが
主人公と一緒になって「なんでぇー!?」となりお気に入りです。
そんな思いもよらぬ展開に振り回されながらも奮闘し結果を出せてしまう主人公が可愛く、
巧みな戦闘の数々が楽しめる作品なので是非一読してみて下さい。
コメント
いい勘違い系だった、こういうのはなあなあでばれてチームになるけど最後までスタンドプレー貫き通してくれてマジでお気に入り
コメありです!
まさかソロならではの勘違いがそのままあんなところまでいくとは爽快でした。
そうはならんやろをなっとる、やろがい!!で押し通れる作品は強い。パワーが爆発力が違う。ネタ勝負で終わらないあたりやっぱり構成力あるんだなと
個人的には終わり方が良かった。あの作品のストーリー全てを一点に集中させた完結感と千早ちゃんこれからどうなっちゃうの!?続き見たい!!ってなる感覚が両立してた。普通連載作品の終わり方はキッチリ締めるか余韻を残すかのどちらかに偏るからあのバランスは結構レア
それから千早ちゃんずっと涙目で可愛い。過度な味付けは無いけどそれが良い。一番好きなエピソードは動物育ててたところ。でも千早ちゃん主人公なのに作品通して全然成長してない……
コメありです!
この同じネタでもワンパターンに見えない構成は流石数々の作品を書籍化されている氷純さんとなりました。
本当に最後も納得感ある終わり方で千早ちゃんは最後まで涙目可愛いかったですね。