このスレは「R-type」「マブラヴオルタネイティヴ」「高機動幻想ガンパレードマーチ」といった、
宇宙の戦士からの流れをくむ異星人侵略系話の、戦後のお話です。
目標:心温まるハートフル ラブストーリー
内容:救いようがない戦後の救いようのない人たちのほんの少し救いがあるお話。
注意:各原作や各組織とは異なることがあります。違うったら違うんです。
グロ注意。
全36話完結の長編SFファンタジー作品。
やる夫スレならではのオールスター配役と人類総力戦の後日談というニッチなストーリーを
作者の高い構成力によって纏め上げられている名作です。
1930年に太陽系外から来た敵性生命体アウターとの全面戦争によって
人類は倫理を捨て総力を結集し立ち向かうも国々は崩壊して人類総人口が10億人を割る。
そこから敵本拠地を強襲する人類最後の作戦が成功し2000年に戦争が終結したそんな世界。
その最後の作戦の最後まで最前線で戦い続けた歴戦の主人公柔速出やる夫にも
戦後の社会復帰の波は来るものの一般的な機械化人と違い白饅頭型生体兵は元の身体に戻れず、
定められた支援対象の枠から外れるため通常の社会復帰手順は適用されない。
そんな中戦友やらない夫から誘われたWHO 健康総合開発研究所という国連の機関で、
やる夫の女性機械兵を口説いて一年も重営倉に叩き込まれる程の重度の機械化フェチを活かして
戦争によって荒廃しきった世界で機械化兵が日常に復帰する支援をしていくことに。
やる夫が担当するのは一般病院では対応出来ない重度の戦傷や特殊な事情を持った女性達で、
単純な復帰支援だった序盤から、彼女達の深い事情や何故か将兵達から消えた最終決戦の記憶。
そして未だに裏で暗躍する敵生命体アウターの秘密等まだ終わっていない戦争を駆け抜けます。
本作で素晴らしいのはあらゆる原作のオールスターが一同に集結し輝いていることで、
将兵にはストーム1、白銀武、速水厚志、トニー・スタークにモンティナ・マックス。
科学者にはノヴァ教授、香月夕呼、斑木ふらん、岡部倫太郎にドクター・ウェストと、
やる夫スレでしか表現できないこの一同が対アウターで一体となっているのが非常に新鮮で、
これ程のメンバーの各キャラクター性を存分に表現して纏め切った作者の手腕には脱帽です。
また、序盤中盤にかけて様々な伏線を敷いて広げに広げていった風呂敷を
ほぼ全ての伏線を回収し畳み上げた終盤は圧巻でした。
本編では戦後の日常を描き次回予告で最終決戦の激戦を描く飽きさせない構成もたまりません。
そして一番お気に入りなのはやる夫が何故重度の機械化フェチなのが明らかになった25話で、
直前24話のやる夫の写真展と合わさって衝撃的なやる夫の背景がこれ以上なく伝わりました。
そんな末期戦のニッチなストーリーと各原作のオールスター配役、
そして勿論主人公やる夫も輝いている名作なので是非一読してみて下さい。
コメント
作者が、作者名で作品を見て欲しくないらしくて作品ごとに名前を変える人なので、あれとかそれが同じ作者と知って驚いた思い出。
そしてそのせいで、次の作品発表してるかも分からんという。
やる夫wikiも更新なくなったから余計に。
コメントありがとうございます!
自分もやる夫wiki記載作品しか分からないのですが、
別トリップでも本作と同じように当時のやる夫読者なら知っているレベルの作品があるのは本当に凄いですよね。
ご記載のやる夫スレ独特な完結後のあの作者様だったんだ!というあの驚きが結構好きなタイプです。