鷹閃大学。世界屈指の名門であるこの大学には奇人が多い。平凡は彼らとの交流に悩み、苦悩し、対立する。
全113話27万文字の長編完結作品。
1章毎に高度なギミックによるミステリーが展開され、
最終盤では各章の伏線を鮮やかに回収しきった素晴らしい完成度を誇っていて、
本作が商業作品でお金を払っていても高い評価をつけている傑作です。
この大学に入れば人生で勝てるとまで言われる世界屈指の名門大学に入学した主人公。
何故平凡な自分がAO入試で入学できたのか?と訝しみながら大学生活を送りますが、
周りの天才たちにはついていけず落ちこぼれる日々を送っていた。
そんな日々の中自分に恋をしていると思しき女性が突然家にやってきて、
「このままだと、私は間違いなく殺される。」と主人公が考えた理由は何なのか。
主人公の答え合わせが披露され事件が終幕へと移る構成が後の章でも展開されていきます。
本作は主人公が読者が事件とは思っていないタイミングでぶち込まれる解決編が特徴的で、
さり気ない日常の中にそんな伏線を仕込んでいたのかと思わせる見事な文章力がたまりません。
そして章を読み終わるといくつか描写が気になる方がいらっしゃると思いますがご安心下さい。
以下のような気になった点の全てが、終盤で一気に回収される怒涛の終盤も見どころです。
- 「いまいち理解できない犯人たちの犯行動機」
- 「超一流大学に平凡な主人公がAO入試で入れた理由」
- 「俺はロリコンだという御剣さんの謎の宣言」
本作で思い出深いキャラクターはやはりラフィーさんですね。
最初の腹黒陰険美人の印象から正しく七変化し謎があるんだろうなとは思っていましたが、
完全に想像以上のものを見せてくれました。ここまでの魅力溢れるキャラクターになるとは。
タイトルとあらすじの意味が真の意味で明らかになり、各章が繋がってくるタイトル回収章、
「本章 それでも平凡は天才を愛せるか?」には魅了されること間違いなしな、
作者の高い文章力に見惚れてしまう素晴らしい作品なので是非一読してみて下さい。
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— 夜市よい (@yoichi_041) May 23, 2023
世界屈指の名門大学に入学した主人公による
1章毎に高度なギミックによるミステリーが展開され、
終盤では各章の伏線を鮮やかに回収しきった
素晴らしい完成度を誇る長編完結作品です。
「それでも平凡は天才を愛せるか?」https://t.co/1DHCJ37TM4#narouN6792EM
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