時は江戸時代、元禄15年12月14日。浅野内匠頭が起こした殿中刃傷事件から始まった赤穂事件は山場を迎えていた。吉良上野介義央の屋敷に赤穂浪士ら47人が襲撃を仕掛け、吉良は武林唯七に討ち取られて死ぬ。しかし死んだはずの吉良が目覚めたら、当日の朝であった。何度も繰り返し夜に襲われては死んで朝に戻る吉良。そのループを断ち切ることができるのか。様々な方法を試しては武林によって無残に殺される吉良の奮闘記。
大幅加筆し書籍化済みの短編3万文字完結作品。(\300から\150に5/24現在半額セール中)
オマージュ元の名作All You Need Is Killのように、
絶体絶命の窮地を幾度も死に戻ることによって歴史改変を試みますがその道は険しく。
何とかならないかと様々な手法を駆使し栄光を得るに至った一人の老人による奮闘記です。
舞台は年末に放送されなくなって久しい年末の風物詩忠臣蔵。
赤穂浪士47人が屋敷に襲撃を仕掛け主人公吉良義央を討った後に全員腹を切って自裁する、
赤穂事件の後に主人公が当日の朝に死に戻り続けていたら?というIFの歴史を描きます。
ただいくら死に戻っているといっても屋敷からの逃亡は見張りに見つかり道中で死亡し
家臣に事前に準備させ襲撃に備えても家臣達は全く役に立たず。
そして何とか当日を凌いでも翌日に襲撃を受けてしまう始末で、
更に当時の警察と消防も誰一人助けになってくれないという
自分一人しか信用出来ない中で覚悟を決めた主人公が圧巻な逆転劇を見せていきます。
本作は何一つ味方が頼りにならないと判明後の孤独に死に戻り続ける主人公が格好良い作品で、
短編一話の中にループものの魅力が詰まっています。
オマージュ元やリゼロを始め死に戻りものは一般人なら発狂なり何なりするのが普通な中、
目標を果たすまで諦めず淡々と死に続けるこの主人公達には惹かれる。
忠臣蔵といえば主君の仇を討った後は潔く自決していく
忠義の士たる赤穂浪士がメインとなりその格好良さに憧れたものですが、
本作のこの赤穂浪士の結末には驚きでやはり勝てば官軍の世を実感しました。
そんな忠臣蔵をご存じの方に特にお勧めな短編となっているので、
是非気になった方は一読してみて下さい。
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紹介記事を投稿しました。
— 夜市よい (@yoichi_041) May 24, 2023
かつて年末の風物詩だった忠臣蔵を舞台に、
仇を討たれる側の吉良義央が死に戻り続けていたら?
のIFを描き出す短編作です。
全く新しい忠臣蔵による幕府仰天の逆転劇
「オール・ユー・ニード・イズ・吉良~死に戻りの赤穂事件~」
https://t.co/IPNc6azXK1#narouN8102DQ
コメント
これ、amzonで作品も買いました。まあでも最初の作品が最もテンポが良いと思います。
自分も書籍版読みました!
加筆箇所では後世の評価の箇所が好きです。