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魔王を倒すよりも険しい借金返済の道の果て「百万ゴールドの男」

TOPページ⇒百万ゴールドの男(ゴールド使用禁止プレイ日記)本編

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ルール
1.金を使うの禁止(きえさりそう、王者の剣は除外)
2.売却可能なアイテム使用禁止。即換金(装備品、すごろくけんは除外)

あらすじ

5年前。オルテガの死の知らせとともにアリアハンにやってきた謎の商人軍団。
「オルテガさんには返していただくものがあるんですよ」
勇者としての世界的な活動のために百万ゴールドの負債を抱えていたオルテガ。
「無理です、そんなお金」
「奥さん、あなたに返してもらおうと言うんじゃない」
「え……?」
「我々も商人。担保がなければ金は貸しません」
「勇者に金を貸すのなら、担保も勇者でなければね」

時は流れ、16歳の誕生日を迎えるオルテガの息子。
「おきなさい。おきなさい私のかわいい……」
知らぬ間に百万ゴールドの担保となっていた勇者。
自由の身になるための、返済の旅が今始まる。

原作ドラゴンクエスト3の全46話完結作品。
縛りプレイにより孤高の借金返済マシンと化した勇者ロトによる偉業が綴られます。

父オルテガが火山の火口に落ちて死んだため、
父の遺した百万ゴールドに及ぶ借金を返さなくてはいけなくなった主人公センド。
「とりたて」という行動が制限されひたすら借金を支払い続けることになる呪文をかけられて
更に確実に借金を返させるために王様から勇者の称号を与えられ世界を救う旅に出る。

しかしこのかけられた呪文「とりたて」の効果は本当にえげつないもので、
お金を手に入れても、1ゴールドも使うことはできない。
宿屋でも金を使えないので体を回復させる場所はない。
毒を回復する手段もないので毒になってしまったら最後、死が確定する。
そして仲間が死んでも蘇生の金が払えないので仲間もいない。

こんな悲惨な状態におかれても孤独に少しずつ借金を返していく勇者の姿が描かれます。

本作の特徴は世界を救うよりも借金を返す方が到底難しいと思わせる縛りプレイの中で
借金だけ残して消えた父オルテガの影を追ったり、かけがえのない友人に出会ったりと、
淡々とした日記の描写の中にしっかりとしたストーリーが感じられる所が良い。
元はゲームのさりげない一描写に納得感ある味付けが作者により加えられています。

そして何よりも本作で一番印象的なのは全ての戦いが終わった後のエピローグで、
遂に借金を完済した際の受付の男を始めとする商人たちの反応と
ターバンの商人が勇者に「とりたて」をかけた本当の理由。
これまでの苦難すぎる勇者の道のりの裏にそんなことがあったのかという驚きが待っています。

「転職? 何の職業に転職しようというのですか?」

果たして世界を救った勇者が勇者を捨ててまで何の職業に転職しようとしたのか。
驚きの答えを是非本作で確かめてみてください。

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コメント

  1. 匿名 より:

    番外編のドラクエ2編はもう更新されてないのかな?

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