現代日本から、なぜか女性ばかりの三国志の世界に転生し、乱世を生き抜く一人の少年の物語。姓は李、名は岳、字は信達。生まれ落ちたのは漢の天下の最北端、匈奴が治める大平原……
※真・恋姫†無双の二次創作です。オリキャラたくさん出ます。雑な歴史考察と捏造に溢れかえっております。お気をつけ下さい。にじファン閉鎖に伴い移転させていただきました。
恋姫無双の知名度と共にこの作品が読まれなくなっていくのは余りにも惜しい。
自分は今まで読んできたハーメルンの全ての作品の中で本作が一番好きで、
2010年頃から連載が開始され2020年に完結した大長編たる本作でも何回でも読み返せます。
恐らくこれから紹介していくことになるであろう数多の小説を含んだとしても、
本作がこのサイトのおすすめの最高峰です。
2010年代初頭には一世を風靡した原作・恋姫無双ですが、
この原作を知らない方も是非キャラクター紹介を片手にこの大長編を読み進めてみてください。
読了に一週間はかかると思いますが、それだけの価値は絶対にある作品です。
語りたくなる名シーンが、誇張なく数えきれない程あるこの作品ですが
自分はそんな中でも何度読み返しても『出師表』の描写を見ると、
直接的な感動シーンでもないのに涙が出そうになります。
名場面が多いので自分はこの作品程ここすき機能に感謝したことは他にありません。
「軍師として生きる時、本物の武人に出会わねば不幸になる。力を思う様利用されてしまいかねないからな。切れすぎる刃はいずれ自らの身体さえ切り刻んでしまうかもしれない。この刀剣の仕組みに気づく武人に出会わないのであれば、静かに生きる暮らしもよいだろうと」
――――雛里は、そこにいる!
「その風は、まだ吹いていますか?」
「▲▲のボケの仇討ちやぞ、相応の作戦は用意してくれてんねやろな? あんなかっこよく死なれたらこっちはたまらんねん。冬至、そこんとこきっちりわかってんねやろな!」
「ここが俺とお前のカンネーだ」
本作の魅力は、そんな感想を抱かせる程の作者の圧倒的な表現力に他なりません。
また、主人公李岳の思想、魅力的な敵、鮮やかな伏線回収と他の要素も素晴らしく、
177万文字の大長編ですが一度も飽きることなく熱中して読み進められます。
そんな本作ですが、
2022年の冬コミに作者書き下ろしの李岳伝同人誌が発刊予定です。
絶対に買います。⇒買いました。(2022/8/22)
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