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ハーメルン

ハルウララにしか出来ない素敵な大会をご覧あれ「ハルウララ杯が出来るまで」

ハルウララ杯が出来るまで - ハーメルン
メイクデビュー以来勝利から遠ざかっているハルウララ。けれどいつだって笑顔で走る彼女にはそんな事は重要な事ではなかった。 だがそんな彼女にも一つだけ不満にも似たあ…

メイクデビュー以来勝利から遠ざかっているハルウララ。
けれどいつだって笑顔で走る彼女にはそんな事は重要な事ではなかった。
だがそんな彼女にも一つだけ不満にも似たある悩みがある。
それは本番のレースで一緒に走る事が出来ない相手が増えてしまった事。
そこでハルウララが考えたのは……
「挑戦状?」
「うん、本当のレースじゃわたしが走れない人達がい~っぱいいるからね、その人達に挑戦状をもっていくの」
こうして動き出すハルウララの小さな計画。
だがそれはいつしか大きなものへと変わっていく……。

全6話完結のウマ娘短編作。
ハルウララにしか到底なしえないと確信できる、とある偉業が達成される様を
ハルウララの魅力を存分に表現しながら描いてきます。

ウマ娘の2次創作といえば、オリウマ娘やオリトレーナーでの熱いレースの描写が人気ですが、
オリキャラがいない原作のウマ娘たちにて構成される
非常に微笑ましい気持ちになれること請け負いな非常に読了感が良い作品です

物語はハルウララがその実力差から共にレースを走ることができないウマ娘たちに対して、
挑戦状を渡しはじめるところから幕が上がります。
そしてその一見突拍子ない行動が、レースに勝つことが至上命題のウマ娘に、
純粋なレースへの想いを呼び起こさせていくという非常に綺麗な作品です。

「うん。どうせなら大勢で走りたいんだ。みんなで走った方が楽しいからね」
「だいじょ~ぶ。みんなと一緒に走りたいって気持ちさえあれば参加OKだから」
「君と、いや君達と純粋に走ってみたいんだ。敵なんて言葉が存在しない、そんなレースを」

ウマ娘という作品自体へのリスペクトがとても感じる作品で
登場するあらゆるキャラクターに対する作者の優しい世界が表現されています。
特に『二言』のみでキングヘイローの魅力を最大限に表現している描写には脱帽です。

作者のMRZ氏は「天の声が聞こえるようになっていた、はずなのに……」も連載されていますが
仕事が多忙な状態なので気長にお待ちいただけたらとのことなので
こちらも何時までも楽しみに待っています。
夢の11Rをありがとうございました。

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