・ この物語は原作のない作品です。ただしたまにネタぐらいは入ります。また、既存の都市伝説を含みます。
・ この作品には恐怖表現、グロテスクな表現、死に戻り、仲間の死亡などショッキングな表現を含むかもしれません。
・ 性的表現もありますが、R-18に満たない程度の健全なものなので、期待をしないでください。
・ >>1はまだまだひよっこです、生暖かい目で見守ってください。
・ 一応、完結した前二作を匂わせる表現がありますが、初見様でも楽しめる仕様で頑張ってゆきます。
・ 尚、前作ネタはあまり濃すぎると初見様が置いてけぼりになるので、その方面は雑談所でお願いします。
本編270話のオリジナル現代ホラーもの安価スレ完結作品。
108の物語を綴らないと消滅してしまう呪いを受けたできない夫が怪談を集めていくという
唯でさえ怖いホラー展開に加えて周囲の厄ネタがどんどん明らかになっていく。
そしてその環境を根底から覆した裏ルートに突き進んでいったできない夫による英雄譚です。
既に紹介している「やる24」,「やら3」に続くコードシリーズの最終作品となり、
中盤以降は前作設定が色濃くなるので未読の方はシリーズの順番に読む事を推奨です。
語り匣という箱を拾ったことで怪異に憑かれてしまったできない夫は、
自分が消滅するのを防ぐ為に108の物語を集めて匣を満たさなければいけなくなる。
その為に新聞部の仲間と共に話題を集め実地調査を実施し怪異を綴る記事を作っていきますが、
この仲間達には全員トラウマがあったりと闇が深い厄ネタがどんどん明らかになっていって。
そしてその仲間達とのチュートリアルも終わった24話で主人公の過去が遂に披露されると、
これまでの絆が全てリセットされ世界が一新された裏ルートに本作でも突入する。
警察からも追われる身になり一体誰が味方なのかも分からない難易度が高すぎる中盤から、
見事シリーズ完結となる綺麗に纏め上げた展開で魅せられていきます。
本作は怪談を綴り調査する現代ホラーの怖さが数多くの闇の深い設定と合わせて
根の人による会心の演出によってその怖さが倍増されてくるのが魅力的です。
定番な廃病院や学校での怪談に始まってカルト宗教等の致死性の高い様々な事件から
決して飽きることの無いホラー展開が味わえます。
更に本作の特徴なのが安価の設定が物語に巧みに入れ込まれている点で、
作中の掲示板の住民になりきって書き込むことで主人公に怪奇ネタを提供したり、
安価スレの我々読者を認識できるキャラクターが登場しこちらを挑発してくる。
安価を誤れば躊躇なくバッドエンドに突入しその悲劇をまざまざと描写される前提の上で
伝統と信頼の会話安価を始め高難易度安価が連続し連載中は非常に感情が揺さぶられました。
作者である根の人の安価捌きが見事なのは勿論ですが、
躊躇なく明示的に死亡となる安価に突っ込んでいく熟練の読者達もまた見事でした。
そして開幕から正しく変貌を遂げた主人公の成長っぷりが素晴らしく、
悲惨な過去から道化者を気取って仲間すら信じられない限りなく面倒臭かった最初から
数々の苦難を経て燃える主人公への成長過程が丁寧に描写されとても良かったです。
そんなホラーを始め巧みな演出と高難易度安価が魅力的な作品なので是非一読してみて下さい。
コメント
根の人のシリーズは基本どれもオススメ出来る
話が難しいのと長いストーリーが大丈夫なら是非読んでほしい
お勧めコメありです!
安価捌きも上手くどの作品もプロット崩壊しながらも燃える展開にしっかり導かれるのは本当に根の人上手いよなぁといつも思ってます。