全69話オリジナル長編安価スレ完結作品。
オスマン帝国に滅ぼされる運命なピザンツの皇帝に現実から転生した暁美ほむらが、
4人の転移者達と現代知識チートを繰り広げオスマン討伐・欧州征服から世界統一へ。
圧倒的な内政チートを以てしても世界を統治するのがどれ程に困難なのかが分かる大作です。
作品開始前のキャラメイクの結果、親友に裏切られて殺され人間不信極まる暁美ほむらが
首都コンスタンチノープルと細切れ領土しかない斜陽の東ローマ帝国皇帝に現実から転生する。
そして現在の皇帝な兄が病没する前に次代皇帝としての名声と実績を確立しようとしますが、
一年に一度部下の自分に対する忠誠心を最大に出来る転生特典によって重臣を取り込んでいくも
強敵オスマン帝国を前にするには自分ひとりだけでは到底手数が足りなくて。
そこで転移者が更に4名送り込まれて軍事枠として現役陸自三佐の新城直衛を始め、
宗教枠として何故かキリスト圏での魅力に莫大なボーナスがついている立川のロンゲと、
技術枠として工学系はかせ(日常)と医農に優れ現代作物の種を持つアミバが送り込まれる。
この5名で戦争のない平和な世界を作る為に世界を軍事統一する野望が幕を開けますが、
現在の状況は軍隊は全て外人傭兵隊で交易は外国人に独占され更には民族対立が起こる始末で。
なのでオスマンに滅ぼされる前に既に詰んでいるようなこの国家を何とかすべく、
読者の元で練り上げた現代知識チートを元にした内政案を1年に1回実行していき
先ずは1453年ビザンツ帝国滅亡の運命を回避しローマの栄光を取り戻すことに成功する。
しかしその過程でユダヤ人を重臣として雇用しイスラムとも融和政策をとったことから
キリスト教世界含む全世界に敵視され十字軍とジハードを同時に食らってしまうことに。
そうしてvs全世界の様相を呈してきて決して楽勝とはならない熱い闘いが続いていきます。
本作はこの作者の作品らしい安価によって構築された緻密な内政案を元に展開が進み、
始めのオスマン討伐まではマスケットによるゴリ押しで単純だったのですが、
国を征服する度に統治の問題がどこまでも増えていくのが特徴的でした。
余りにも首都から領地が遠いと独立されてしまうので植民計画から考える必要があって、
現地の有力者に贈り物は欠かさず婚姻政策による結びつきを深めていったりと
世界帝国の名の壮大さには全く似合わない地道な作業を一つずつ完遂していきました。
欧州制圧後も後はただの塗り絵作業とは全くいかなかった中国戦も実に刺激的で、
終盤もダレることなく濃密な展開が描写されて良かったです。
作中期間が数十年スパンとなる長い作品なので現代人達から次世代のキャラまで描かれて、
特に現代人では一人だけ良い空気を吸って国家権力を使い倒した超天才顧問アミバ様と、
終盤はまさかここまで波乱を起こす存在になるとは思わなかった鹿目まどかが好き。
彼女の47話初帝都訪問時の反応が新鮮で皇位継承の難しさが良く分かりました。
そんな世界帝国を築く有能な人材達と人間不信な主人公ホムラが上手く付き合っていって
微に入り細を穿つような読者の行動案で世界を統一した大作なので是非一読してみて下さい。
コメント
面白かった。
人間不信のホムホムがまさか親族とホモパラダイスになるとは・・・
惜しむらくは、まどかがアスの下に戻ったときに、「あれ？後継者から外されてない？」って気づく回が見たかったな。
あとは未来でのエピローグをもっと見たかった。
コメありです！序盤の洗脳ルートから見るとびっくりなパラダイスでした。
まどかは他作品ではあまり見れない良いキャラしてましたが、
結局その最後の最後まで後継者に気づくことすら出来なかったのが敗因でしたね。
３・８はあるのになんで１２４５６７がまとめられてないや、面白くなかったのか
コメありです！このコメントということは神奈いですさんをご存じなかった方だと思うので届けられて嬉しいです。
纏められてないので紹介出来てないですが他にトラクエ4はあります。
内政安価スレは読者の議論を纏める必要があり、面白くないというよりもまとめさん側の労力が他作品と比べて桁違いに高いのであまり纏められない傾向です。
このトラクエ4も紹介したい程に面白いので、リンクのやる夫Wikiのあらすじで気に入って頂ければ元スレから読まれるとまとめは労力かかってるなと感じられるかと。
後は他のナンバリングについては作品自体存在しないです。
1から順番に作成ではなく、作品の内容に対応するドラクエのタイトルのパロディとなっているので最初から歯抜けてます。