原作で佐為がネット碁を続けていたら……という二次小説になります。
早期に佐為と塔矢行洋の対決が実現。ヒカル、佐為、行洋の3人で<sai>の正体を隠す。
原作ヒカルの碁全61話完結作品。完全に原作既読者向けの作品ですが、
原作の別ルートと言っても過言ではない素晴らしい完成度を誇る2次創作です。
原作ではネット碁をやっていたインターネットカフェで塔矢アキラを遭遇したことから
これ以上は危険と判断しネット碁をやめることにしたヒカルですが、
本作ではその後ヒカルの家にパソコンが届けられて
家の中なら誰も来ないので絶対にバレないとネット碁を再開することに。
そうして謎の最強アマチュアsaiとして囲碁界に原作以上の旋風を巻き起こしていきます。
本作は佐為の指導の元でメキメキと実力をつけていくヒカルの院生生活と、
「必ずsaiの正体を突き止めてみせる」と心血を注ぐ緒方先生を始めとする
原作とは異なる囲碁界を描く二本立ての構成。
佐為から指導されているのでsaiの打ち筋とヒカルの打ち筋はどんどん似てきていき、
当然ヒカルは自分がsaiとはバレないように色々な対策を施しますがこのトリックが本作の魅力。
ヒカル=saiが疑われるようになってからヒカルが満を持して繰り出した完全無欠の一手、
「進藤ヒカルが新初段戦での対局中にまぎれもないsai本人がネット碁に現れた」
この私には見破れなかったトリックが明かされた時の本作の衝撃は忘れられません。
確かにこのトリックなら納得せざるを得ない。
そしてエピローグへと本作は移っていきますが、
進藤ヒカルがsaiだと世界に広まってしまった場合を描く本作の続編
「IF GOD – 神は斜陽に打ち震える 」もシリアス風味マシマシで高い完成度を誇っていて
ヒカルの碁の原作を知っている方なら万人にお勧めしたい作品なので是非一読してみて下さい。
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紹介記事を投稿しました。
— 夜市よい (@yoichi_041) May 11, 2023
原作では途中で断念した、
saiがネット碁を続けていたら?の場合のIFを描く
正に原作の別ルートと言っても過言ではない
素晴らしい完成度を誇る原作再構成作品です。
「IF GOD 【佐為があのままネット碁を続けていたら…】」
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