※完結しているなろうへのリンクですが個人的に本作はarcadiaなのでarcadiaカテゴリ
【王宮陰謀編】
夕食のおでんに辛子を添えるために買物に出た和泉麻耶（33歳）職業：パティシエが、光の中で意識を失い、次に目覚めたとき、彼女は異世界の12歳のお姫様になっていた。
美貌で知られた母に生き写しだと言うお姫様はたった12歳にして、この国の王太子の妃であり、生命を狙われていた。
なぜ狙われるのか、誰が犯人なのか、彼女は、15歳年上の夫を餌付けしながら真相を探る。【王都迷宮編】
グラディス四世の崩御より一年。喪が明けるのと同時に、アルティリエは公式行事デビューをした。
建国祭とそれに伴うナディルの即位式に向けて王宮中が動く中、後宮の主となったアルティリエの周辺ではこれまでとは違った争いが勃発。
三十三歳の独身パティシエールだった過去の自分の記憶と技を武器に、アルティリエは王妃としてナディルの隣に立つための戦いをはじめる。
全106話書籍化済みの長編完結作品。
女性向けの少女漫画風味の王宮令嬢ものも数多くございますが、
本作はその恋愛にスリルあるサスペンス要素が加えられて男性も楽しめる一作です。
車に轢かれ気づけば異世界のお姫様になっていたパティシエの和泉麻耶。
暗殺未遂を受けたショックで成り代わってしまったそのお姫様は、
どうやら王太子妃にして公爵家の唯一の後継者という超重要人物で早速毒殺されかける。
自分の命を守るため犯人を明らかにして、命じた人間を法廷に送り込むために
自ら陰謀渦巻く王宮に赴き情報収集に励んでいきます。
本作は誰が、何故、どうやって、狙われているのかが明らかになった時の
その予想外な真相に驚いたのが第一印象。
王宮の設定が非常に濃い本作ですがそれだけに陰謀編に名前負けしない闇の深さが味わえます。
この設定の濃さについていけるかが本作を気に入るかどうかにかかっている気がします。
また恋愛相手となるバリバリ腹芸得意な王太子についても魅力的に描かれていて、
特に缶詰デートの回が性格が如実に出ていて好き。
しっかりとキャラクターの個性が表現しきれていました。
サスペンスと恋愛の双方が揃っているので、
少女漫画ジャンル作品に飽きていない方は特におすすめなので是非一読してみて下さい。
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