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Arcadia

世界を正す逆行に臨む長谷川千雨の解法過程「千雨の方法」

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 長谷川千雨。
 魔法界を絶望に貶めた白き翼の実質的No,3。その首魁ネギ・スプリングフィールドの腹心にしてブレイン。また旧世界出身ながら新世界屈指の電子精霊使い。「オスティア事件」の中核的人物と見られており、事件直後、指名手配(事件以前から指名手配。別件指名手配)。懸賞金は魔法史上二番目の懸賞金200万ドラクマ。情報提供に最大10万ドラクマ。
 当時15歳。非魔法使い。ジャック・ラカン死刑囚と懇意であり、エヴァンジェリン・A・K・マクダウェルと旧友という事情により、魔法に高い見識。特に「闇の魔法」についての第一人者。また、麻帆良オーパーツについても見識あり。
 白き翼で唯一旧世界への脱出を成功させた人物。
 その所在は、今だ不明――。

全4話20万字にて更新停止の長編ネギま2次創作。
長谷川千雨が逆行するネギま既読者向けの作品ですが、
ネギま時代の読者の方なら本作は知っていて今紹介する意味もないとも思える名作です。

正に本格的な2次創作にして数多くの読者を千雨魔改造ものの道へと引きずり込みました。

白き翼は魔法世界で敗北し図書館組は死に絶え3-Aで残っているのは半分の16人。
そんな中で白き翼のNo3であり指名手配犯の長谷川千雨は、
葉加瀬聡美の援助によって3年間に渡る逃亡生活を送っていた。
そこに届いてきたのが四葉五月からの「麻帆良女子中学3-A同窓会のお知らせ」の手紙で、
3-Aメンバーを守れなかった後悔が千雨に襲い掛かる中、
葉加瀬から修復した航時機カシオペアを用いたタイムスリップでの歴史改変を提案される。

自分には戦う力も言葉の力もないと嘆く葉加瀬の代わりに願いを託された千雨による
逆行が始まりますが嘗ての仲間からは責められ大怪我をして何も上手くいかない。
そんな第一章の最後でとある感涙必至の展開が読者を待ち受けます。

本作は逆行しても天才超鈴音を始めとする原作キャラに対抗する難しさがよく分かる作品で、
学園側に未来人だと悟られない為には難局でも当時の一般人の能力でなんとかする他無い。
ただの凡人を自覚して尚天才達に追いすがる千雨には頑張れと応援したくさせてくれます。
原作後3年経過してもまだ18歳に過ぎない少女なんですよね。。
そして印象的なのは逆行後も所々で描かれる逆行前の過去編で、
どんな苦難の歴史が千雨の双肩に重く宿っているのかが分かり、
そして紡がれる葉加瀬との友情からの最終幕は未だ尚語られるに相応しい見事な描写でした。

『昔の私のこと、イジめてますかー?』
「まさか」

第一章の完結で更新停止となりましたがそれでも本当に綺麗に終わっている作品なので、
是非ネギま読者で本作を読まれていない方は一読してみて下さい。

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