こんにちは、古明地さとりです。残念ながら、現在はとある事情により地霊殿の主という面倒な役職につかされていますが、私はそんなに凄い妖怪ではありません。ただの、さとり妖怪です。私の妹の方がよっぽど優秀だったのですが、どうしてこうなってしまったのか、私には分かりません
▼ただ、日記というものは、本来自己を省みるために存在するのであって、決して人に読ませるものではありません。ですが、もし親しい人物の日記が置いてあったら、当然読みますよね?
しかし、書いた本人からすれば、日記とはいわば黒歴史の詰め合わせともいうべき存在なのです。そこのところ理解してくださいね?
全30話の東方原作長編完結作品。
古明地さとりに何があって地霊殿の主になったのか?を綴られた日記から探っていきますが、
日記を完読した際に全ての謎が明らかになりまた最初から読み直したくなる程の衝撃が走る。
何気なく読んでいたあらすじ・各話タイトル・後書きの意味の全てに鳥肌がたつ程の作品です。
本作は八雲紫に管理者にならないか?と誘われて、
その魅力的な言葉に二つ返事で了承してしまった主人公のその一言がすべての始まり。
「大丈夫ですよ。だって、考えてもみてください。リーダーですよ、リーダー。誰もが、すごい、格好いい、と憧れて、頭を垂れて忠誠を示し、靴に頬ずりをして崇め奉りたくなる。そんなリーダーになれるんですよ! 考えるまでもありません」
とその言葉の響きに可愛く意気込むも管理者となったのは嫌われ者の巣窟、地底の管理者で。
そこから地底で数々の事件が巻き起こって彼女の勘違いの連鎖が深まっていき、
遂には八雲紫との弾幕勝負ですらない決闘に挑み一気に物語がクライマックスへと進んでいく。
「地獄への道は善意で舗装されている」という格言が本当にぴったり過ぎる。
勘違いものというとその勘違いを利用して巧く立ち回っていく作品が多いですが、
本作は「嫌われる才能」を持ってしまった主人公のシリアスで新鮮な勘違いものが楽しめる。
そして何と言ってもそのシリアスを頑張って読み進めた先にある種明かしが本作の魅力で、
読了後はそうだったのか‥と唸ること間違いない完成度になっています。
支援絵も完読するとその意味が分かる素晴らしい支援絵でした。
前述の後書きあらすじタイトル等含めて機能をフル活用されている
素晴らしい完成度を誇る作品なので是非シリアスに負けず一読してみて下さい。
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紹介記事を投稿しました。
— 夜市よい (@yoichi_041) January 24, 2023
地底の管理者となった主人公が
勘違いの連鎖に巻き込まれていく。
その結末で全てが明らかになった時に
心に迸る衝撃がたまりません。
巧みに織り交ぜられた伏線に感嘆するしかない
古明地姉妹の原作前日談
「Komeiji’s Diary」
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