暇な時にやる夫まとめ
やらない夫と仲間たちが、繰り返される時間の巻き戻しの中で、
悪事を働こうとする犯人を探し出す
「犯人当て」の 1スレ目です。
歴史系の名作「やる夫が光武帝になるようです」を書いた書籍化作者の潮谷験さんが
次回作で作られた全13話のミステリー中編完結作品。
私立高校で働いていた非常勤講師のやらない夫は変なネコが語りかけてくる夢を見てから
世界が15時になった瞬間に朝6時に世界が巻き戻り続けていることを認識する。
夢を思い出すと、ネコを見つけた一人に世界巻き戻し能力が与えられ、
能力を制限するためにの周囲の7人に巻き戻しを認識できる能力が与えられたみたいで。
そうした繰り返しの中で犯罪行為が発生していることも知ったやらない夫は
世界を何回も巻き戻すことが必要なまでの悪事を防ぐべく、
同じく巻き戻しを認識できる仲間たちと巻き戻しの犯人を全力で探していきます。
本作は設定が本当に良く練られているミステリー作品で、
13話の中に余分な描写はなく犯人とやらない夫たちによる全力の頭脳戦が最後まで楽しめる。
目まぐるしく話が動いていくのでどんどん話を読み進めていけるが、
作中の古畑任三郎ばりの名探偵やらない夫登場のところで一度立ち止まって
是非「犯人当て」をじっくり考えてみてみてほしい。
この「犯人当て」に本作の魅力と面白さが詰まっています。
自分は犯人は普通に外してしまいましたが、解答編で明かされたロジックには納得でした。
そんな一風変わったミステリーでのやる夫作品となっているので、
ミステリをあまり読まれない方にも優しいとてもおすすめな作品です。
コメント
読みました。
「えっ!?」となる引きで続きを気にさせつつ、1話からきっちり伏線を撒いて後半で回収していくのが気持ちいい、良い作品ですね。
作りが丁寧で、読んでて驚かされつつも綺麗にまとまってて素晴らしいです。なお犯人は普通にわからなかった模様。
ナノルさんありがとうございます!
記憶無くしてもう一回読んでも犯人分からない自信だけはありますが、
犯人分からなくても成程…となる本当に綺麗に纏まっている中編作品でした。。