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魔術師ヤン・ウェンリーらしいマブラヴ世界の救い方「BETAが跋扈する地球に、紅茶ブランデー好きな提督がやってきたら?【Muv-Luv】」

©田中芳樹・徳間書店・徳間ジャパンコミュニケーションズ・らいとすたっふ・サントリー
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『こちら、イゼルローン。繰り返す、こちらイゼルローン。ソル系第三惑星、テラの方々へ。貴官らをこれより応援する』

 地球人類がこの日出会ったのは、もう一つのBETA――「人類に“友好的”な地球外起源種(Beings of the Extra Terrestrial origin which is Amicability of human race)」だった。

ヤン・ウェンリー率いるイゼルローン要塞が何故かマブラヴ世界に転移してしまい、
マブラヴ世界のBETAによって滅亡の危機に瀕している地球人類を、
安易な武力制圧という形を取らずに魔術師ヤンらしい方法で救います。

本作は現地民代表たる香月夕呼視点で描かれる、
人類を救うためにイゼルローン組とのファーストコンタクトに賭ける想いが伝わる掴みが良い。
何故あらゆる通信を絶っていたのに自分を指名したのか等
謎に満ちている軍事集団相手に独りで交渉によって打開策を探っていく。

それに対するヤン・ウェンリーが考える地球人類を救う方法も良く考えられていて、
自分達が元の世界に帰る方法が見つからない中ただ単にBETAを殲滅するだけでは、
隔絶した力を持つイゼルローンが地球の敵になってしまうために
一風変わった方法で人類を救っていくその方法も印象深い。

香月夕呼とのファーストコンタクトを終えた後はイゼルローンと日本が手を結んでいきますが、
しっかりと銀英伝のテーマである専制主義対民主主義の二項対立も踏まえながら
マブラヴ世界に他作品とは異なる、ヤンならではの新しい道を示します。

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