人生の聖書とも言うべき『ドラえもん』。
一生の教科書である『ゴルゴ13』。
この二つの神作品を使って、二次創作がやりたい!
という欲望はつねにありました。
プロットも書きました。
でもでも、あまりに有名、あまりに多くのファンがいるこの二作品。
一つ間違えようものなら、世界中合計20億人のファンから叩かれることは見えています。なお、普通にのび太をゴルゴぶつけると、瞬殺されるのは目に見えているので、
今回は、ゴルゴにいろいろとハンデを背負ってもらうことにしました。
ちょっとウルトラCな設定を使うこともありますが、
その点はゴルゴが強すぎるせいだと思って、どうか容赦してください。
あらすじ
何時ものスネ夫の自慢からみんなを見返したくなってしまい、
ドラえもんのひみつ道具で危険な架空生物を召喚してのハンティングを
ゴルゴ13のいる別の世界に移って試みようとしたのび太。
ちょうどその場所に追跡者に尾行されていたゴルゴ13が彼らを罠にかけるためにやってきます。
ハンティングをするためにショックガンを手に持っていたのび太は
現れたゴルゴ13に対して本能で銃を構えてしまっていて。
さだめの縦糸と横糸に導かれるままに、
一人は獲物を探して通路を曲がり、
一人は獲物を罠にはめるために通路を直進し、世界を幾度も救った少年(えいゆう)と、
世界を畏怖で震わせてきた男(しにがみ)が、―――ついに出会った。
作品の魅力
この作品は第一章と第二章から成り、第二章の後はエンディングのみ…というところでエター
それでも第一章は完結して第二章も切りが良いところで終わっているので十分に楽しめる。
第一章では単純にゴルゴ13とのび太を戦わせるのではなく、
召喚した危険な架空生物を用いることで両者の強さが先ず格好よく表現されているので、
どちらの作品のファンから見ても十分に面白く納得できる筈だ。
そして第二章で一旦延期されたゴルゴ13とのび太の直接対決が遂に実現される二本立ての作品。
両者の強さを表現する第一章、満を持して激突する第二章の構成が王道ながら良く出来ている。
掲載日時を見ると2009年とおおもう…となる程年月が経過したが
映画版ドラえもんの野比のび太の成長と格好よさが読みやすい中編で表現されていて
きっと懐かしい気持ちにさせてくれる筈だ。
「くやしいよ、ドラえもん! こんなにくやしい思いをしたことは、なかった。だから、僕は……人を守る人間になる! あの人が人殺しならば、僕はあの人が殺した分だけ命を助ける。僕は―――」
空を見上げ、獣のように吠える。
夢を破られた苦しみ、誇りを奪われた痛み、なおもくすぶり続ける憧れ、今まで蓄えた感情を瞼に焼き付いている『あの男』の背中めがけて吐き出した。「―――僕は、人を殺さないガンマンになるんだ!!!」
コメント
対決の後、意識を失ったのび太が「さようなら、ドラえもん」の空き地の決闘シーンに遭遇して「あの時の僕はジャイアンに勝ったけど、僕はあの男に勝てたのだろうか?」と自問自答したところで目を覚ます、というのを想像した事がある。
コメントありがとうございます!
あの感動の名シーンに絡めたエモすぎる終わり方ですね‥