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なろう小説

最弱種族人間で抗う最終戦争「ゲーム実況による攻略と逆襲の異世界神戦記(アウタラグナ)」

ゲーム実況による攻略と逆襲の異世界神戦記(アウタラグナ)
残酷な描写あり オリジナル戦記 近未来 VRMMO ダーク シリアス 異世界 群像劇 勘違い ゲーム実況 TPS シミュレーション エルフ ヴァンパイア 完結 書籍化

ドラゴンデーモンRPG……鬼のような難易度と理不尽極まるシステムでもって「マゾゲー」と愛されるタイトルである。ゲーム実況者・いもでんぷんは、そのDX版を購入、実況動画を撮り始めるが―――それが異世界における熾烈な最終戦争への介入であることを、気づいてもいない。

「火刑戦旗を掲げよ!」の作者かすがまるさんの全108話の長編書籍化完結作品。

購入した鬼難易度ゲームの実況プレイを開始した主人公いもでんぷん。
実はそのゲームは異世界と繋がっていて現地キャラクタークロエに乗り移った主人公が
強大なエルフとヴァンパイアに挟まれ絶望的な環境だった人間種族で世界に逆襲していきます。

本作は異世界で末期戦を戦い抜いている現地人間側のシリアス描写と、
対してこれが異世界だと全く分かっていない主人公のコメディ描写との落差が本当に好き。
シリアスが続いてそろそろ一息つきたいなというタイミングでのいもでんぷん助かる。

ゲームが実は異世界だったという形式の作品は数あり見慣れてしまっているが、
異世界の設定の作りこみと作中描かれる末期戦の凄惨さが本作の大きな特徴。

単純な主人公視点での描写ではなく、絶望していた現地民の視点から語られる人間賛歌が
シリアスな末期戦作品にしか書けない魅力を最大限に生かし切れていて良い。

ファンタジー世界で躍進するのみならず、現実世界でも影響力を増していって
最終的にはアメリカ合衆国相手に放つまでに至った以下の一言もとても印象的でした。

<アメリカ合衆国国防総省統合参謀本部内特殊犯罪対応攻略会議内、◆◆◆◆◆◆◆◆(ネタバレ防止)様。突然のご連絡失礼いたします。鬼神いもでんぷんと申します―――>
<―――この度は異世界戦争の決着をつける件で、メールをいたしました>

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