様々な作者や読者によってArcadiaやにじファンを始めWeb小説の思い出は語られていますが、
個人的に凄い参考になっている白椿さんのやる夫・Web小説史記事の紹介です。
白椿さんの記事は裏付けのあるデータを基にした解説がされているのが特徴的で、
Arcadiaは感想に対してのレスバトル有やアカウント制ではないので殺伐としてましたねみたいな
主観的な各個人の思い出であれば私も含めて当時いれば語れる方は多いと思うのですが、
白椿さんの場合自分と異なる内容でも定量的なデータが先ず示されている為解説も腑に落ちる。
やる夫スレ

2010~2013年あたりがやる夫スレ全盛期という認識が自分も含め多数だと思いますが、
スレ住人は掲示板で完結しているのでGoogle検索の数では住人の数が測れないことや
様々なまとめサイトや掲示板があるのでその全盛期の裏付けは取れないと感じてました。
しかしこの記事では各大手まとめサイトのfc2のアクセスカウンターの増減を調査することで、
あの時期にどれぐらいやる夫スレ読者がいたのか大体の目安の試算がされています。
掲示板メイン利用者層もまとめを一切読まないのは考えづらいので使える指標となり、
現時点に比べて全盛期の人口は多かったけれどもあの時期はそれ程までに多かったのか…
となるグラフが様々な角度から貼られてやる夫スレの興亡が視覚化されて分かる。
そしてやる夫ブログ・やる夫.jp等を始め安価やあんこスレの人気推移までありますので
最近やる夫スレ読まれてない方や現役の方も是非読んでみて下さい。
Web小説
オリジナル小説

個人サイトの時代からユーザーが集約されて生まれたArcadiaと小説家になろう。
この大手サイトがどのような理由から興亡しそして衰退していったのか。
Web小説界隈に感想PV数という客観的な指標を始めて示したArcadiaの大きな意義から、
なろうのシステム改正と現在のカクヨムに至る流れが投稿作品やPV数等から整理されています。

上の記事でのなろうのシステム改正について更に詳しく解説した記事で、
Arcadiaと違い現在もリニューアル等機能拡充中のなろうの衰退に疑問に思った方はこちらも。
基本的にコミカライズ読まないので以下のコミカライズとの関連性は参考になった。
2016-2017年に見られた小説閲覧数の停滞を脱し、PV上の最盛期をもたらした要因こそが、コミカライズの進展とその先読み需要だったのだろう。
2次創作

全自動月姫Links等のリンク集を用いた個人サイト時代に始まり、
Night Talkerや投稿図書等への原作毎にサイトが集約されArcadiaに一極集中していく。
そしてそのArcadia・にじファン時代から現在のハーメルンに移る流れが解説されています。
二次創作人口は直線的に減少し続けている一方だということにこの記事で知れて、
ひたすら日々新作をスコップし続けているミクロ視点な読者なので
劇的でない大局的な流れは中々気づきづらく知ろうともしてなかったので良い機会でした。

2012年のにじファンサービス終了からハーメルンの設立過程を解説した記事。
余りにも人口が多かった為に危険視されていたにじファン難民の話題がとても懐かしく、
にじファンを踏まえた上でハーメルンのシステムが作られたことが良く分かりますね。
当時を知らない方もどのような思想でハーメルンの評価システムやブロック、感想投票機能が
作られたのかが分かるので是非一読してみてください。
おまけ

このArcadia、にじファン活動作者の書籍化まとめ記事を知り、
「RE:異世界から帰ったら江戸なのである」左高例さんがArcadia作家なのは漏れてるだろうと
どれどれチェックするかと見に行ってみたら普通に網羅されていてびっくりしました。
野生のラスボスがアニメ化されるファイヤーヘッドさんや崩壊世界の魔法杖職人のクロルさん等
あの当時読んでいた様々な懐かしい人気作の作者様が活躍されているのが実感できます。
記事紹介ツイート
Arcadiaやにじファンの思い出は様々ありますが、
— 夜市よい (@yoichi_041) June 20, 2025
個人的に凄い参考になっている白椿さんの
やる夫・Web小説史記事の紹介です。
やる夫スレとWeb小説のそれぞれの大手サイトが
どのような流れと理由で隆盛し衰退していったのか
知りたい方は是非一読下さい。https://t.co/CJ6LXYWMb6
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