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やる夫スレ

自我を持った戦闘人形による戦争と根底から覆る世界の謎「この世界には、なにかが足りないようです」

AAまとめブログ この世界には、なにかが足りないようです
やる夫系のまとめブログだよ

本編13話のオリジナル長編完結作品。
人型兵器として運用していた水銀燈達ドールに存在しない筈の自我が発生した。
戸惑いながら彼女達と心を通わせていく士官達の姿を描いた謎めいた序盤から、
一転して勝ち目のない大戦争が始まった中盤以降の大どんでん返しが魅力的な作品です。

弓や槍で武装するのが一般的な中で貴族は「ドール」と呼ばれる戦闘人形を保有する世界。
このドールはガトリング砲を始め爆撃までもが武装出来る超兵器で、
水銀燈、翠星石、薔薇水晶の3体のドールを輜重大尉やる夫は保有していた。
そしてやる夫は命令が無ければ動かない筈のドールが勝手に自分を守ろうとした場面を目撃し、
同時期に反乱軍討伐任務中だった連隊はドールに謎の不調が発生し行動不能となって壊滅する。

こうして自我を持ち自立行動出来るようになっていることが判明した超兵器ドールですが、
ドール達自身は何故自分達が自我を得ているのか理由が分からず
軍人達は兵器が自我を持ったことで今までのように死地に送り出せなくなってしまう。
そんな一変した関係性の変化に両者戸惑いながらも交流を深める日常を送ると、
隣国から3000輌以上の戦車が大挙して侵攻し国の存亡を賭けた防衛戦が突如開幕する。
そこからドールの正体を始め舞台が根底から覆る展開がこの中盤から始まっていきます。

本作は第8話で明かされる衝撃の事実によってそれまでの世界観が一気に覆されたのが魅力的で、
これまで違和感はありつつも人間らしかった人物達に完全に想定外だった種明かしがなされる。
この重大すぎる設定を隠し続けて伏線が披露される際の納得感ある回収っぷりが見事で、
暗黙の了解として信じ込んでいた前提条件がひっくり返った瞬間がとても嵌まりました。

そしてやる夫達軍人達もセリフ回しが洒落ていて格好良く、
戦場でこの良いキャラ達がどんどん死んでいくのが本当に惜しくなる。
特に好きなキャラはシテ・ヤンヨとナズーリンの主従で死ぬな!と信じつつ読み進めてました。
そんなスリルある戦場と解明される世界の謎が魅力的な作品なので是非一読してみて下さい。

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