目次 色相のメチルカ - 天子とやる夫の冒険譚 -
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普通のやる夫板で毎週連載中の現行長編作品。
作者は「ワタシはファンタジーを否定する」等完結作を作られている「◆n4RFV1m16w」氏。
主人公の比那名居天子は憧れの”赤毛のアドル”のような稀代の冒険家になると志していたが、
“色相鑑定”という検査で極々稀な才能が皆無である色相、無色であることが暴露される。
最早冒険家になるという夢は潰えたように思えたがその10年後、
Sランク冒険者ルビー・ローズと出会うことから、緋焔という力が発覚し、
亡くなった母親が残した「境界の七宝」を巡る戦いに身を投じていく。
本作品は先ずAAの表現力が群を抜いており、
重要なシーンでは下記のような作者オリジナルのド迫力のAAが展開され非常に盛り上がる。
この描写は本当に記憶に残る。
日常シーンもキャラクターの魅力をとても良く描写されていて、
登場するキャラクターにしっかり芯が立っているので対立するキャラでも全く不快感がない。
特にかませ的な演出の間桐慎二も閑話で立派に主人公していて良い味を出していた。
そしてルビーちゃんは何時でもかわいい。
原作がないオリジナル作品だからこそ作中設定も凝られた作品であり、
根幹の「色相」を始めとする奥深い設定がされていることが良く分かるので、
途中挟まれる解説回でその一端が知れて面白い。
魔法が使えない筈の無色の天子が扱える通常の炎とは違う緋焔の謎や、
直接的なことを何も伝えないまま亡くなった母親、顔を一度も見せない父親の謎等、
様々な伏線が気になる作品なので是非一読し今後の楽しみにしてみてほしい。
コメント
デビュー作から戦闘シーンやエモいシーンの絵力凄いよな
派手なアクションスレも好きだけど、この作者さんだったら風見幽香のスレがオススメだよ
わたせせいぞうみたいな爽やかで沁みる読後感が最高
コメントありがとうございます!
ゆうかりんのお花屋さんという配役ズバりな「風見幽香は華とみる」ですね!
今でも読んでいた時にふとお花屋さんに行きたくなったあの気持ちが思い出せる印象深い作品です