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なろう小説

処刑され蘇った悪役令嬢が挑むのは一国を舞台にした壮大な王宮サスペンス「エリスの聖杯」

エリスの聖杯
残酷な描写あり 悪役令嬢 ミステリー サスペンス 婚約破棄 復讐

スカーレット・カスティエルは、類稀なる美貌と、由緒正しき血統と、圧倒的なカリスマでもって社交界の至宝と謳われていた―――くだらない嫉妬に狂い、さる下級令嬢の暗殺を企てるまでは。
その罪により、彼女は王太子殿下から婚約破棄を申し渡され、挙句の果てには民衆の目の前で断罪されることとなる。哀れにも、斬首という形で。齢十六にしてスカーレットはその苛烈なる生涯に幕を下ろしたのである。
◇◇◇
それから十年。地味でパッとしない子爵令嬢のコニーは、不運にも婚約者の不貞を目撃していた。さらには浮気相手の狡猾な罠に嵌まり、婚約破棄という絶体絶命のピンチを迎えてしまう。たいした身分も後ろ盾もなく、特別見目麗しいわけでも、ましてや人望者でもない彼女に手を差し伸べる者などいるわけもなく、すべてを諦めかけた瞬間―――【その声】は、突然、コニーの世界に飛び込んできた。

『いいわ、助けてあげる。でも、その代わり―――』

これは成り行きで希代の悪女の復讐につき合うことになってしまった、どこにでもいるような平凡な少女の物語。

全148話55万字書籍化済み長編完結作品。
処刑されたカリスマ溢れる悪役令嬢が幽霊となり平凡な子爵令嬢な主人公の元に憑依。
何故完璧だった悪役令嬢が身に覚えもない理由で処刑されてしまったのか。
一国を舞台にしたその壮大な謎を主人公とのコンビで解き明か
していく大作です。

舞踏会で自分の婚約者が浮気相手と抱き合っている場面を目撃してしまった主人公。
その婚約者は借金で困る実家に援助をしてくれた商会の御曹司で、
婚約を破棄してしまうと家の借金は返せなくなってしまう。
悩み続ける主人公は逆に浮気相手から盗人との濡れ衣を着せられて、
借金返済どころかこちらが原因での婚約破棄になってしまう絶体絶命の窮地に陥る。
そこに王家のような風格を纏った謎の少女が突然何故か自分に乗り移り、
その窮地から巧みな話術で周囲を味方につけての大逆転に成功する。

「―――まるで、スカーレット・カスティエルが地獄の底から舞い戻ってきたみたい」

圧巻過ぎる一幕を見た人々は嘗て圧倒的なカリスマで社交界を支配し最後には処刑された
公爵令嬢スカーレット・カスティエルのようだと口々に噂し、
翌日目を覚ました主人公の元に現れた謎の少女はやはりこの公爵令嬢(の幽霊)だった。
実家の借金をどうにかする代わりに嵌められて処刑された復讐に協力することを求められ、
他に道がない主人公はこれを承諾し平凡な主人公と悪役令嬢との二心一体のコンビが誕生。

そこからは処刑された手がかりを得る為に先ず侯爵家には盗みに入り、
悪役令嬢の実家には洗濯女中として潜り込んで舞踏会ではその手がかりを元に暗躍に励む。
そうして明らかになったのは一国を揺るがす余りにも重大な真実で国家の闇に直面し、
正しく謎が謎を呼ぶ展開が続き真犯人を突き止めて生き地獄を味合わせることが出来るのか。
中盤にかけて広げていった伏線達を期待以上に見事畳み切った終盤が必見です。

本作は唯の悪役令嬢とは言わせないインパクト抜群の序盤も好きなのですが、
8-4での悪役令嬢と父親の描写を始め終盤の熱量が本当に好き。
特に悪役令嬢の処刑理由等数々の伏線が解決しこれで終わりか良かったなと思ったら、
次の終章で訪れた彼女の衝撃的な回想が何度読み返しても良い。これが構成力か。
登場人物が多く分からなくなりますがここで一章毎の登場人物がまとめられているので、
こちらを片手に特に中盤は読み進めることを推奨します。
是非本作で魅力的な主要人物達が解き明かす壮大な謎をお楽しみください。

本作も先月紹介した「僕は僕の書いた小説を知らない」と同じように、
書籍版もKindleで買って楽しく読んでいたのですがこちらも今見るとKindle版の販売がない。

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