2021年に5年ぶりに復活されて完結しました。
月姫×リリカルなのはクロスオーバーの全52話70万字長編完結作品。
吸血鬼となった弓塚さつきがリリなの世界に転移したことから、
人間に戻って遠野志貴と再会する方法を模索していくさっちん好きの方にお勧めな良作です。
恋する遠野志貴を追った夜の繁華街で吸血鬼になってしまった弓塚さつきは、
大量無差別殺人鬼として埋葬機関の代行者に追われる日々を送っていた。
このままでは何処へ逃げても殺されてしまう所で偶然蒼崎橙子の伽藍の堂を訪れて、
用意してもらった人間の身体で死徒二十七祖キシュア・ゼルレッチの協力の元、
平行世界の一つに飛ばしてもらえることに。
そうしてリリなの世界の海鳴市に転移した弓塚さつきが、
8年という時間制限付きの人形の身体から人間に戻った上で遠野志貴と再会すべく、
なのは達と敵対したり協力したりしながら願いを叶えるジュエルシードを追い求めていきます。
本作は吸血鬼とさせられ人間の価値観から変質してしまってもう戻れない、
弓塚さつきの悲哀が本編全体に渡ってとても良く描写されているのが魅力的。
『会いたい人が……いる……
取り戻したい時間が……ある……
帰りたい場所が……あるの……っ!』『こんな、人の命を奪わなきゃ生きていけないような体になんてなりたくなかった!
たとえあの世界を犠牲にすることになっても、それでも可能性に賭けたかった!
それでもわたしは……人間に戻りたかった!』
寂しそうな眼で空虚な笑顔を浮かべる彼女に果たして原作主人公高町なのははどう関わるのか。
なのは無印編は原作に沿っていく中で彼女らしい関わり方が描かれていきます。
そして本作は長かったリリなの無印編は実は前日談で、続くGarden編こそが本編です。
Garden編からがオリジナルストーリーてんこもりのさっちんルートとなり、
リリなのの吸血鬼といえば夜の一族との関係を始め無印編で残された因縁を次々に展開していく
このGarden編を読まずには本作は語れません。(無印編の原作沿い展開が合わなければ無印編と後書きは軽く読んでも良いかもしれない)
サブキャラのアリサちゃんとなのはの尊い関係も輝いてましたが、
やはり印象的だったのは弓塚さつきと友達になることを何処までも諦めなかった高町なのは。
そんな弓塚さつきと高町なのは双方の魅力が溢れている作品なので是非一読してみて下さい。
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紹介記事を投稿しました。
— 夜市よい (@yoichi_041) August 22, 2023
既に読んだ方も多いであろう本作ですが、
2021年に復活され完結しました。
死徒弓塚さつきがリリなの世界に転移し、
人間に戻る為になのは達とぶつかっていく
さっちん好きの方にお勧めな良作です。
「魔法少女リリカルなのは 心の渇いた吸血鬼」
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