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やる夫スレ

国王を裁判に召喚させるに至った主人公圧巻の弁護劇「やらない夫はフランスで離婚弁護士となるようです」

嗚呼! やる夫道 やらない夫はフランスで離婚弁護士となるようです 目次

時は1498年、フランス 一つの裁判に国内の注目が集まっていた・・・
訴えた原告は時の王、マコト=イトウ
被告はその妻、王妃キルコ
内容は結婚の無効(=離婚の申し立て)であった。
王妃の抗戦に対して沸く民衆たち
だが、絶対的な権力を握った国王の力が立ち塞がる
裁判の証人を脅し、露骨な裏工作を計る検事たち・・・
権力に怯え、何もできない弁護士たち・・・
徐々に追い詰められていく王妃の前にとうとう一人の男が立ち上がる──
かつて将来を嘱望される期待の学生だったが、
王妃の父に逆らったため、パリを追放された男ヤラナイオ・ベトゥーラス
20年の時を越え、己の憎しみに満ちた過去を断ち切り、彼は再び戦うことを決意する
愛と誇りと そして正義のために
これは一人の落ちぶれた男が、新たな自分を掴み取るまでの物語

佐藤賢一の直木賞受賞作「王妃の離婚」をやる夫スレ化した全15話完結作品。
中世フランスを舞台に一人の弁護人が圧倒的な権力を持つ国王を相手に
法と正義を証明すべく立ち向かい圧倒的に不利な状況を覆す様が描かれます。

幼い頃から神童といわれ非常に優秀な学生であった弁護士ヤラナイオは、
妻ヤラナイコと別れた日から夢破れてどん底の日々を送っていた。
そんな中始まった国王自身が妻に離婚を訴えるフランス国内で注目の裁判で、
そこで証言台に立った王妃が一人で果敢に反論していく様を見学していた。

公正平等な裁判と謳われつつも誰だって絶対的な権力者を相手になんかしたくない。
弁護人すらも引き抜かれ検事側として裁判を進めていく始末で、
これは最早はじめから国王の勝訴に決まっている裁判。
そんな法の正義どころか権力者に怯える集団でしかないことを証明した茶番劇を見て、
自分が弁護人となると決意し逆転裁判のような圧巻の巻き返しが始まります。

本作は遂に弁護人となった第二章からが面白い作品となっていて、
負けが決まっている裁判に突然飛び込んで圧倒的に不利な状況を逆転させ、
遂には国王を法廷に引きずり出したヤラナイオの痺れる弁護がたまりません。

しかしこの裁判は圧倒的な権力を持つ国王に孤立無援な王妃という本質は変わらなく、
暗殺を始めとしてあの手この手で妨害してくる国王側に対して
どうやってこの裁判を終わらせるのか。ヤラナイオの理想の弁護が描写されます。

そんな法廷サスペンス描写に加えて裁判を通じて妻ヤラナイコとの過去が明かされ、
かつての情熱を取り戻していく成長劇や恋愛要素もあって盛りだくさんな一作となっています。
AAによって漫画を読んでいる気分で法廷での逆転劇を味わえました。

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