戦争も異世界転生も、全てが準備段階で勝敗が決まるのだ。
現在71話46万字のオリジナル長編現行作品。
紹介した同作者の名作「ヘンダーソン氏の福音を」では主人公の冒険活劇が披露されましたが、
本作ではファンタジー世界で現代知識チートで内政しダンジョン攻略と、
ヘンダーソンのあの重厚な描写はそのままに異なるジャンルが展開されていきます。
内政と戦闘面での隙の無い下準備によって、
迫りくる困難の常に一歩先を行く主人公達の下準備ぶりをお楽しみ下さい。
事故で揃って死んでしまった通称A,B,Cの主人公三人組は
神から下準備というチートを与えられて転生することに。
チートを与えた神の目的はダンジョンを攻略し異界の神による侵略を防ぐことで、
転生する3人だけで世界中のダンジョンを攻略することは到底不可能。
なので探索者ギルドを作って探索者達を効率的に組織化し迷宮を攻略させる方針を決めますが、
求められるのは国に独立した武装勢力を認めさせる政治力と
今まで攻略出来ていない迷宮を攻略出来るようにする技術力と軍事力、
更にその全てに必要な資金力で。
それらに必要な前準備を3人で分担して転生前に行っていきます。
そして転生後先ずは現代日本で「造幣局」とまで呼ばれたTCGの一大ブームを
巧みな広報戦略によって作り出し当面の資金を得ると、
その資金でマザーマシン等の産業機器への投資を始め工業化を促進。
圧倒的な技術力で独占産業を作り上げてから、
当初の目的であった迷宮攻略に向けた探索者ギルドの設立へと動いていく。
本作はこの立身出世過程が丁寧に描かれているのが魅力的で、
順調に進展していく成長過程の裏にある転生前下準備の中身が
少しずつ各話で開示されていくので納得感が高い。
下準備に果たして一体どれくらいの期間を費やしたのか。驚愕の事実が中盤明かされます。
そして最初の山場は40万字程経過してから訪れますが、
それまでの下準備が全て開放されしっかり盛り上がる山場が見どころ。
40万字読んでから判断してとは言えませんが期待して山場を待っていて下さい。
そんな現代知識チートによる丁寧な経営描写から始まる、
一風変わったダンジョン攻略が魅力的な作品となっているので好きな方は一読をお勧めです。
株主総会に悩む主人公は中々見れません。
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紹介記事を投稿しました。
— 夜市よい (@yoichi_041) July 5, 2023
本サイト全力でお勧めなヘンダーソン作者による、
転生したファンタジー世界での企業経営迷宮攻略作品。
重厚な描写はそのままに圧巻なチートが披露されます。
「下準備転生~下準備チートは全てを駆逐する~」
https://t.co/P7n7iNz61f
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