気が付けばシェリル・ノームに成り代わってハンターハンターの流星街にいた主人公。
持ち前の才能でH×H世界で伝説級の歌手に成り上がるも、
その天才性ゆえに念能力を発現したことからハンター試験に殴り込みをかけていく――
――その裏側で伝説を目に焼き付けようと浮き足立つハンターたちの悲喜こもごもを描いた作品
現在会長選挙編まで終わっているが、
原作のハンター試験・ヨークシン・キメラアント・会長選挙編を通して様々なハンターたちが、
以下のようなこれまで見たことが無い側面を見せてくれる。
特にキメラアント編は異次元な展開で笑う。
浮き足立つ試験官関係者ハンター。試験官になったよかった!と歓喜するハンターたち。聴きつけて、今からでも全力で協力するから!!と会長に縋りつくハンターが多数。
CDや写真集をいそいそと用意する試験官や監視要員たちには「試験中には間違ってもサインや記念撮影を求めないこと。盗撮厳禁」と命じたのは会長ではなく、比較的良識的な協会上層部の人間だった。話を聞き付けたハンター協会の十二支んまでもが、試験会場にさりげなく設置された監視カメラの映像が送られてくるモニターの前に齧りついて、シェリルを探して鵜の目鷹の目なので、まったく示しがつかない。何より会長自身がシャワーを1時間浴び、コロンをつけたり、髭の手入れをしている。鏡で自分が一番カッコよく見える角度を計算しているのだ。
ただシェリル本人は才能があるだけの貧弱メンタルなので、
テンションがおかしくなっているハンターたちとの対比でとても可哀想で可哀想で仕方がない。
注意点として食事に自家製白いジャムを仕込もうとする等
変態性が高い名無しキャラが数々出てくるので気になる方はご注意ください。
そんな可哀想なシェリルノームと(相対的に)格好いい原作キャラたち、
そして名無しキャラの変態性を楽しんでいくコメディ作品となっているので
今まで違った角度でH×Hを読みたい方にお勧めです。
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