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リリなの原作全8話中編完結作品。
とらハ読者なら夢想する御神の剣士vsリリなのの魔法の対決がとても格好良く描かれます。
管理局の現役陸士隊員のアルバート・キューブは良く前世の夢を見る。
それは爆発テロで少女をかばって殉職するという己の死の瞬間の夢。
夢の中、死の間際に思うのは生まれてくる娘の顔を見られなかった後悔で。
そんな何故か「高町なのは」という名前自体が気になって気になって仕方がない主人公が、
機動六課に異動してきたことにより高町なのはとの交流が始まります。
本作は作中中盤の自分の前世の名前を思い出してからの、
原作では誘拐されてしまったヴィヴィオを戦闘機人から守る戦いの描写が最大の魅力で、
ただ単純な護衛対象ではなく、前世の背景まで想いを馳せると感情がこみ上げてきます。
そして戦闘描写についても神速に代表される御剣の技を思う存分に奮っており、
生涯に渡って磨きあげた剣術による緊迫感のある戦闘描写にはとても引き込まれる。
命を懸けて護りきったこの世界線での主人公の後日談が非常に気になっていましたが、
最終話の後書きの一幕で少し救われた気持ちになりました。
「永全不動八門一派・御神真刀流小太刀二刀術師範、不破士郎、いざ参る！」
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